こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。1歳前後の赤ちゃんが「これまで離乳食をしっかり食べていたのに、急に遊び食べを始めた」というお話をよく聞きます。どうして赤ちゃんは遊び食べを始めるのでしょうか。そんな赤ちゃんに対して、ママはどう対応すればいいのでしょうか? 2つのパターンを例にしてみてみましょう。
どうして遊び食べをするの?
そもそも、赤ちゃんはどうして遊び食べをするのでしょうか? それは、1歳前後の赤ちゃんは興味関心が広がる時期だからです。
ハイハイが始まり、つかまり立ち、一人歩きと、できることが増えてきます。見える世界が広がり、「これは何だろう?」「触ってみたい」という気持ちが増える時期になります。遊び食べには大きく分けて2つのパターンがあります。
・すぐに立とうとする子
・食べ物をグチャグチャにする子
次からはそれぞれの赤ちゃんへ対応方法を紹介しますね。
すぐに立とうとする子への対処方法
すぐに立って、どこかに行こうとする赤ちゃんがいます。そんな赤ちゃんへは、毅然とした態度で対応し、何度も繰り返し伝えること、まわりにおもちゃを置かないこと、この2つを心がけましょう。
「座ろうね」と座らせても立つ。また「座ろうね」と座らせてもまた立つ。とっても忍耐が必要ですが、これを繰り返すことで、いつの間にか立たなくなりますよ。
食べ物をグチャグチャにする子への対処方法
食べ物を口に入れずに、グチャグチャにしている子がいます、そんな赤ちゃんへは、手づかみしてもグチャグチャになりにくいものを手もとに置く、ひどくなったら終了する(毅然とした態度で対応する) という2つのことが大切です。
食べ物を触って感触を確かめる経験は大切。でも、それがおもちゃになってはいけません。「あ、遊びに変わったな」という瞬間があると思います。そんなときは、食事を終了してもOKです。
ママができることって何?
この時期にママができることは2つです。
・食事に集中できる環境を整える
食事中におもちゃがあったり、TVがついていたりきょうだいが遊んでいると、赤ちゃんの食事への気持ちが集中できません。「食事に集中できる」環境を整えてみてくださいね。
・食べるときにちゃんと食べる習慣をつける
「今は食べる時間なんだよ」と何度も繰り返し伝えることが大切。食習慣を徐々に身につけていきましょう。
遊び食べは、すぐにおさまるものではないので、ママの根気が必要ですが、気長に取り組んでみてくださいね。