出産前は何気なく開け閉めをしていたであろうドア。実は子どもが指を挟む危険が潜む場所なんです。指を挟んで痛い思いをするのもかわいそうですが、骨折や切断する大ケガにつながってしまった事例も……。実際に起こった事故事例とともに、簡単にできる安全対策も紹介しています。最悪の事故を回避するために、さっそくチェックしていきましょう。
ドア開閉時の指挟み事故事例
実際に起こった事故事例をご紹介します。
「子どもが玄関のドアで右手の中指を挟まれ、指先を切断した」(3歳)
引用元:子ども安全メールfrom消費者庁
「保護者がドアを閉めたときに、ちょうつがい側に子どもの右手が挟まり、薬指を骨折した」(2歳)
引用元:子ども安全メールfrom消費者庁
子どもの指挟み事故では、爪がはがれた、骨折してしまった、さらには指を切断してしまった事例があり、十分に注意しなければならないことがわかります。
安全対策を講じておこう
子どもの手は小さいため、ドアノブ側だけではなく、ちょうつがい側やドアと床の隙間などでも指を挟んでしまう危険性があります。ドアを開閉する際には、ドア付近に子どもがいないことを確認するように心がけましょう。また、指挟み防止グッズを取り付ける、といった安全対策を講じることも大切です。
言葉を理解できるほどに成長した子どもには、ドアの隙間に指が挟まると痛いだけでなく、ケガをする危険があることも教えておくといいでしょう。自宅内だけでなく、外出時にもドアに注意するように教えてあげるとより安心です。
安全グッズは手作りも可能
安全グッズは市販のものを購入しなくても、家庭にあるもので簡単に手作りすることができます。材料は牛乳パック・ラップの芯、道具ははさみやカッター・ガムテープ・両面テープを使用します。
画像出典:消費者庁「作ってみよう!(手づくり安全グッズ:豊島区池袋保健所)」
ラップの芯を縦半分に切って、ドア上部に挟んだらドアノブ側の指挟み防止グッズの完成。ドアを閉めたときに隙間ができることで、指挟みを防止することができます。
画像出典:消費者庁「作ってみよう!(手づくり安全グッズ:豊島区池袋保健所)」
牛乳パックを図のように4〜5本分開き、すべてを縦につなげるようにガムテープで貼り合わせます。ちょうつがいを包みこむように、両面テープを使って牛乳パックを貼りつけたらちょうつがい側の指挟み防止グッズの完成。子どもの手が届く範囲を覆うことが重要なので、足りなければ牛乳パックを足して高さをプラスしてください。
細い子どもの指は、簡単にドアのすき間に挟まってしまうことも。挟まないように安全対策を講じることが大切です。もし挟んでしまっても、慌てて無理やり引き抜かないように気をつけましょう。
参考/子ども安全メール from 消費者庁
掲載している情報は、2019年2月時点の情報です。最新の情報は各参照元にてご確認ください。