こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。大人の料理には必須の調味料ですが、赤ちゃんにはいつから調味料を与えていいのでしょうか? 今日は、離乳食に調味料を使うときのポイントをお話ししますね。
離乳食に調味料は使わないほうがいいの?
調味料には塩分などが含まれているため、内臓が未熟な赤ちゃんに与えるときは配慮が必要です。食べさせる月齢、1回の量、調味料の種類。赤ちゃんにあげるときにはこれらを考えたいですね。
赤ちゃんはいつから調味料を使えるの?
離乳食と調味料に関しては諸説ありますが、離乳食インストラクター協会では、調味料を使うのは9~11カ月ごろ(離乳食後期)以降としています。その理由は、だしと素材の味だけで離乳食をおいしく食べられるからです。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)を過ぎていても、味見をしてみて、だしと素材だけでもおいしかったら調味料を入れなくてもOKです。1回の食事のうち、調味料を入れる料理と入れずに素材を楽しむ料理を作ってもいいですね。
離乳食にはどれくらいの量の調味料を使えるの?
離乳食インストラクター協会では、9~11カ月ごろ(離乳食後期)なら1食:0.5ml(g)まで、1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)なら1食に:0.8ml(g)までを目安にしています。味付けというよりも風味づけとして使うことを心がけてくださいね。
大人の料理から取り分けるときはどうすればいい?
9~11カ月ごろ(離乳食後期)以降になると、大人の料理から取り分けすることも増えてくると思います。そこで取り分けするときのポイントをお伝えします。
1. 調味料を入れる前に取り分け、小鍋で赤ちゃん用の調味料を入れる
2. 大人の料理をだしや湯冷ましで2~4倍に薄める
どんな調味料が使えるの?
基本にしていただきたいのは、しょう油と味噌です。1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)から徐々に砂糖や酢なども使えるようになってきます。ソース、マヨネーズ、ケチャップなどは、味もよく使いやすい調味料ですが、頻繁に使うことはおすすめしていません。
味覚が形成されていくこの時期。できる限り素材の味を「おいしい」と思ってもらえるよう、心がけてあげてくださいね!