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これって陣痛? 受診したほうがいい? 妊婦さんの疑問に助産師が回答!

ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は前駆陣痛と陣痛の違いに関する質問です。

陣痛のイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は前駆陣痛と陣痛の違いに関する質問です。

 

Q.前駆陣痛か陣痛かわかりません

明日が予定日の初産婦です。4時ごろに腹痛で目が覚めました。腹痛は生理痛のような鈍痛で、我慢できる程度です。ですが、時間を測ると10分程度の間隔で痛みが来ています。友人たちからは陣痛は我慢できないよ、などと言われていたので陣痛かどうかわからず困っています。産院の診療時間まで様子をみていてもいいでしょうか?

 

高塚あきこ助産師からの回答

初めてのお産ですと、前駆陣痛なのか、陣痛なのか、判断に迷うこともありますよね。

 

陣痛の場合には、痛みが弱くなってきたり、痛みの間隔が10分以上になることはありません。痛みの感じ方には個人差がありますので、我慢できる痛みかどうか、なかなかそれだけで判断するのは難しいのですが、どんどん痛みが強くなってくる感じがあれば、陣痛ということでいいのではないかと思いますよ。一度、おかかりつけの産婦人科にお電話をしていただき、すぐの受診がいいのか、診察時間まで待った方がいいのか、アドバイスをもらうといいかと思います。もし、痛みが弱くなってきていたり、痛みの間隔が10分以上あくことがあれば、もうしばらく様子を見ていただいていいかと思います。


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

前駆陣痛(分娩の前兆)とは?

前駆陣痛とは、本格的な陣痛(分娩陣痛)がはじまる前、一般的には臨月に入り分娩が近づいた時期にみられる陣痛です。前駆陣痛は分娩陣痛と違い、周期が不規則で、痛みも強くなったり、弱くなったりして、多くはしばらくすると収まってしまいます。

 

前駆陣痛は痛みの感じ方も、前駆陣痛から分娩になるまでの時間も個人差があり、前駆陣痛が始まって数日で分娩になった人もいれば、1週間以上かかったという人もいます。すぐに分娩につながらないとしても、前駆陣痛は子宮収縮の練習として役立ち、さらに、子宮の出口あたりを軟らかくするなど、お母さんの体を分娩に適した状態にしてくれるものです。

 

本格的な陣痛とは?

1.開口期陣痛(分娩第1期)

陣痛が規則的になり、1時間に6回以上、または陣痛周期が10分以内になったら分娩の開始です。分娩開始から子宮口全開大までを分娩第1期と呼んでいます。

 

開口期陣痛は弱い子宮収縮で、発作が短く、間欠の方が長い陣痛周期で始まり、次第に発作が長く、陣痛周期は短くなっていくのが一般的な流れです。開口期陣痛が徐々に強くなり、繰り返し起こることによって子宮口が開いていきます。

 

分娩第1期は、分娩期の中でもっとも長い期間です。個人差が大きいのですが、平均すると初産婦は10~12時間程度かかり、経産婦でも4~6時間ほどかかります。そのため、消化のよいものを食べ、陣痛が落ち着いている間には少しでもリラックスできるように工夫して体力を温存することが重要です。また、分娩が進み赤ちゃんが下りてくると、思わずいきみたくなります。そのときは呼吸に集中し、できるだけいきみを逃しましょう。

 

2.娩出期陣痛(分娩第2期)

分娩第2期は、子宮口が全開大になってから赤ちゃんが生まれるまでの期間です。分娩第2期も強い陣痛が長く続き、短い時間に何度も繰り返します。また、娩出期陣痛とともに腹圧がかかることで、赤ちゃんを押し出すための大きな力となってくれます。分娩第2期の娩出期陣痛を乗り越えれば、いよいよ赤ちゃんの誕生です。

 

分娩第2期にかかる時間は第1期に比べて短く、初産婦は1時間半~2時間程度、経産婦は30分~1時間程度です。

 

病院に行くタイミングは?

陣痛が始まってから分娩になるまでの時間は初産婦と経産婦で異なります。病院から「早めに来るように」など、特に指示を受けていなければ、初産婦の場合は陣痛の間隔が10分おき、経産婦の場合は陣痛の間隔が15分おきが病院に行くタイミングです。必ず病院に連絡してから向かうようにしましょう。

 

なお、病院で開催している母親学級や妊娠健診の際に、入院の目安や陣痛の連絡をする際に伝えてほしいことなどを説明してくれたり、配布された資料やホームページに記載してあったりします。念のため、確認しておきましょう。

 

<早めに受診する必要があるのは?>

以下のような場合には、早めの受診をおすすめします。

 

・病院から遠く離れた場所に住んでいる
・通勤ラッシュ時など、病院に行くまでに時間がかかりそうなとき
・「子宮口が開き始めている」といわれている
・経産婦で陣痛から分娩までの時間が短かった
・逆子(骨盤位)などで帝王切開の予定である
・妊娠糖尿病などの妊娠合併症がある
・「帝王切開になる可能性もある」といわれている
・前回の分娩が帝王切開だった、など


※参考:基礎知識(出産)「陣痛とは?正常な陣痛や流れ、病院に行くタイミングについて」【監修者:助産師 REIKO】

 

ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー(通常分娩)

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