産後の病室が母子同室だと、退院後のお世話がスムーズになるというメリットもありますが、いきなり赤ちゃんと2人になる不安も大きいと思います。今回は私が経験した母子同室での体験談をお話しします。
出産した病院は母子同室の個室
私が出産した病院は、母子同室の個室でした。希望すれば、夜は赤ちゃんを預かってもらえますが、部屋にトイレも付いていたので、お風呂以外は基本的に母子同室。わが子が生まれたその日から、個室で赤ちゃんと2人の生活が始まりました。
生まれたその日、赤ちゃんは一切泣かず、スヤスヤと眠っていました。その一方で、私は産後ハイ状態で眠れず、赤ちゃんの寝顔をうれしそうにずっと見つめていました。ゆっくりと安眠できる最後の日だったとは知らずに……。
母子同室の個室は孤独との戦い
翌日から、個室での赤ちゃんとの生活が本格的に始まりました。授乳がうまくできない、赤ちゃんが泣き止まないなど、経験したことのないできごとばかりでパニック状態! 個室だと誰にも気付いてもらえず、ナースコールを何度も押しました。
ナースコールの回数が増えてくると申し訳なくなり、赤ちゃんと2人、泣きながら個室で過ごしていました。今思えば、授乳室で授乳をして、他のお母さんや助産師さんにアドバイスをもらったり、夜は赤ちゃんを預かってもらったりすることもできたのに……と思います。
2人目の出産では昼は母子同室、夜はお預かり
1人目の反省を踏まえ、2人目の出産で選んだのは大部屋。日中は母子同室、夜は赤ちゃんを預かってもらえる病院を選びました。日中は授乳室で授乳をして、助産師さんにアドバイスをもらいました。
大部屋のため、赤ちゃんが泣き止まなかったらどうしようと不安でしたが、「お互いさまだから」と他のママと声をかけ合って、孤独とは無縁の母子同室での日々を過ごしました。夜は赤ちゃんを預かってもらっていたので、授乳の時間以外はゆっくりと体を休めることができました。
出産後、赤ちゃんとどのように過ごすかは産院によっても方針が異なると思います。1人目のときから産院の方針、母子同室と母子別室、大部屋と個室のメリット・デメリットを確認して選べばよかったです。2人目は母子同室の大部屋にして正解でした。
著者:村上八重美
二児の姉妹の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。