春になると、子どもと公園にでかける機会が増えることでしょう。しかし、公園での楽しい遊具遊びが、重大な事故に繋がってしまうことも! いったいどのような事故事例があるのか、何に注意すればいいのか。子どもの安全を守るために、チェックしておきましょう。
遊具による幼児の事故事例
子どもにとって楽しいはずの遊具。そんな遊具で遊んでいるときに起こった事故事例を4つご紹介します。
「高さ2~3mのすべり台の頂上からバランスを崩して転落した。頭骨骨折、眼球打撲などで5日間入院した。」(1歳)
引用元:子ども安全メール from 消費者庁
約3mのジャングルジムの頂上から2歳児が転落。後ろ向きに落ちた。地面は人工芝だったが、後頭部に数cmの血腫が認められ、約1週間の入院となった。 (事故発生年月 平成24年9月、2歳・男児・中等症)
引用元:消費者庁News Release
上の子のお迎えについていき、滑り台の一番上に登って遊んでいた。親が上の子に気を取られていた時、落下音がし、見ると滑り台から転落していた。頭部打撲と顔面出血があり、約1週間の入院となった。(事故発生年月 平成27年3月、1歳・女児・中等症)
引用元:消費者庁News Release
滑り台の手すりのつっぱり部分にポンチョが引っ掛かり、首が締め付けられる状態となり、救急搬送されたが後日死亡。(事故登録年月 平成22年9月、1~4歳・女児・死亡)
引用元:消費者庁News Release
高所からの落下により大怪我をしてしまった事例や、服が遊具に引っかかったことにより窒息してしまった事例がありました。子どもを遊具で遊ばせる場合には、遊具からの落下や服装に気をつけなければならないとわかります。
春の公園での遊戯による事故に特に注意
消費者庁が調べたところによると、3~5月の春に、遊具による事故が多く発生していることがわかります。
画像出典:消費者庁News Release
どの遊具で事故が多いかというと、滑り台が最も多く、中等症以上の事故の約3割を占めていました。次いで、ブランコが多くなっており、特に注意する必要があるとわかります。
画像出典:消費者庁News Release
発生場所では、公園・広場が約6割を占めていました。
画像出典:消費者庁News Release
暖かくなり、公園や広場など外で遊ぶ機会が増える春には、子どもが遊具で怪我をしないように、特に注意しましょう。
対象年齢や服装を確認しよう
最近の遊具のなかには、写真のように対象年齢が記載されているものもあります。
このように対象年齢シールがある場合は、対象年齢を確認して遊ばせるようにしましょう。また、対象年齢であったとしても、幼児以下の子どもがいる場合は、保護者が必ずつきそい、目を離さないことが大切です。
子どもの服や持ちものに、フードやひも、ベルトなど、遊具に引っかかってしまうものがついていないか確認するようにしましょう。
公園で遊ぶ機会が増える春には、遊具による事故を特に注意しましょう。子どもと楽しく遊ぶためにも、遊具の対象年齢を確認し、フードやひもつきでない服装で遊ばせることが大切です。
参考/子ども安全メール from 消費者庁
※掲載している情報は、2019年3月時点の情報です。最新の情報は各参照元にてご確認ください。