出産時はうんちがでるの?浣腸はしておく方がいいの?助産師が教えます!

2019/03/27 21:30
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出産のときにうんちが出たらどうしよう…と、心配な方も多いですよね。今回は、出産のときに本当にうんちが出るのか、もし出たらどうしたらいいのか、立ち会い出産で旦那さんや家族に見られることがあるのかどうか、浣腸をしておくといいのかどうかなどを、助産師の高杉さんにお話しいただきました。
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生まれたばかりの赤ちゃんのイメージ

 

お産のときに「陣痛の痛みに耐えられるかな」「赤ちゃんに会えるまでどのくらい時間かかるのかな」などと心配になるママたちは多いでしょう。それと同じように「お産のときにうんちが出ちゃったらどうしよう。立ち会い出産なのに夫に見られたら恥ずかしい。」などお産のときのうんちに対する心配があるママも少なくないでしょう。そんなお産のときのうんちのことや浣腸のことなど、ママたちが気になっていることをお話します。

 

お産のときはうんちが出るの?

出産が近づいてくると赤ちゃんはだんだん骨盤の中に降りてきます。そのとき、周りの内臓が圧迫されます。つまり、腸も一緒に圧迫されるのでお産が近くなるとおならがよく出るようになったり、うんちをしたいような感覚になります。赤ちゃんが通ってくる産道と直腸は隣り合わせなので赤ちゃんの頭が下がってくると直腸にうんちがあれば自然と押し出されてきます。助産師からしたら「お産が進んでいる」という兆候なので嬉しいことなのです。

 

うんちは上手にいきんでいる証拠

また、いよいよ「いきんでもいいタイミング」になったら助産師に「かたいお通じをするときみたいにいきんでください」といきみ方を助言されることもあります。産道と直腸の違いはあるものの、周辺の筋肉は両方に作用するので、お産のときのいきみ方はうんちをするときのいきみ方と同じです。なので、いきめばうんちが出るのは自然なことで、大抵のママはうんちがでます。それでいいのです。それこそが、上手にいきんでいるという証拠なのです。お産のときにうんちが出ても助産師がすぐに拭います。それに、立ち会い出産の際、パパはママの頭側に立つことになるので気づかれないことがほとんどです。

 

お産で浣腸するタイミングは?どこで誰がするの?

浣腸は、下剤や刺激性の便秘薬と同じように、腸に刺激を与えて強制的に排便させるためのものです。最近ではあまり行われなくなってきましたが、以前は出産前に浣腸を施す病院も多かったようです。病院によりさまざまで、陣痛が始まり入院してすぐに浣腸をするところもあれば、子宮口が5センチ開大したところで浣腸するところもあります。分娩室や処置室、産前室などトイレの近い場所で、助産師や看護師が温めた浣腸液を横向きの姿勢で注入してくれます。刺激ですぐにトイレに行きたくなりますが、すぐに行ってしまうと浣腸液のみ排泄されてしまうので、3分~10分程度我慢するようにいわれます。ただでさえ陣痛で痛いのに、浣腸の刺激により不快感は増幅されるかもしれませんね。


浣腸を廃止する病院が増えてきた。その理由は?

以前は出産前に排便をすませておくと、腸の中が空になって赤ちゃんが産道を通りやすくなると考えられていました。また、浣腸による腸の蠕動運動が陣痛を促進させるともいわれていました。しかし、WHO(世界保健機関)は、浣腸によって陣痛が促進されたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動がお産を進行させることにはほとんど効果がないとして、お産前の浣腸は必要ないと結論づけています。さらに、浣腸をすると痛みを感じる人も少なくないため、お産のときに余計に母体に負担がかかるのではないかと懸念もあるようです。

 

また、お産前に排便をすませておけば、いざ赤ちゃんが出てくるときに排便してしまう心配がなくなり赤ちゃんが便に触れるリスクが減り、感染症のリスクを下げることができると信じられてきました。しかし、浣腸をしてもしなくても赤ちゃんの感染リスクは同じであることがわかっていますし、赤ちゃんの感染の理由はママの便に触れてしまうかどうかではなくて、その他に要因はあります。

 

これらの理由により、現在は浣腸をしないという病院も少なくありません。しかし、それでもやはりお産中のうんちが気になるというママもいるでしょう。病院によってはバースプランなど事前に助産師とお産について相談する機会があるのでその際に相談してみてくださいね。浣腸をしたり、パパやご家族に対してより一層配慮してくれますよ。

 

まとめ

出産という大イベントで、うんちが出ないかものすごく心配したり、恥ずかしさを感じたりする人も少なくないでしょう。でも、安心してください。あなたのそばには、助産師や看護師がついています。そして、ひとたび生まれた赤ちゃんを目にするとそんなことはとるに足らない些細なことに変わります。パパやご家族と大切な赤ちゃんの誕生を心待ちにしましょう。

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

監修者・著者

助産師 高杉絵理


大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。



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