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誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高い!?ラミナリアについて

ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、誘発分娩の前におこなう処置で使用するラミナリアに関するご相談です。

妊婦さん

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、誘発分娩の前におこなう処置で使用するラミナリアに関するご相談です。

 

Q.誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高いのでしょうか?

現在、妊娠39週3日です。子宮口が開いてないので明後日(妊娠39週5日)から入院し、ラミナリアを入れて陣痛誘発剤を投与することになりました。ラミナリアを入れると、誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高いのでしょうか? 2日間頑張っても生まれない場合、翌日に帝王切開することになるそうなので、なるべく早く出てきてほしいなと思ってしまいました。

 

在本祐子助産師からの回答

お産が近づいてきましたね。ラミナリアは子宮の出口を拡げる処置に用いられる海藻からできているスポンジのようなものです。子宮口がほとんど開いてないほうがラミナリアを入れることで子宮口を数cm開かせることができます。分娩誘発前によくおこなわれている処置の1つです。よいお産になりますように!


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

ラミナリアとは?

ラミナリアは子宮頸管を広げる処置(子宮頚管拡張術)の際に使用する5cm前後の長さの硬い棒状の素材です。原料は天然の昆布の茎根部で、サイズによって長さや太さが異なります。ラミナリアを子宮頚管の中に挿入すると、体内の水分を吸収して12時間ほどで2~3倍の太さに膨らみ、子宮頸管を広げます。

 

子宮頸管を広げる処置には、金属性の拡張器を用いて速く広げる方法とラミナリアなどを用いてゆっくりと広げる方法があります。ゆっくりと広げる方法では、ここ最近ラミナリアより短い時間で子宮頚管を広げることができるダイラパンやラミセルというものが用いられるようになってきています。

 

ラミナリアを挿入するときの痛みと挿入後の痛み

閉じている子宮頚管を広げるために、5cm前後の長さの堅い棒状の素材を子宮頚管に挿入すると聞くと、やはり痛みがあるのか気になってしまうかもしれません。

 

ラミナリアを挿入する処置の際に子宮の入り口を子宮腟部鉗子でつまむのですが、このとき、人によっては、「ちくっ」「ズキッ」と痛みを感じる場合もあります。

 

そして、ラミナリアの挿入はゆっくりおこないますが、やはり人によっては痛みを感じる場合があります。挿入後の痛みは、腟の中に何かが挟まっているという違和感を覚える程度の方から、チクチクやズーンとした痛みや、生理痛のような下腹部の痛み、痛み止め(※)が必要になる方まで、やはり人それぞれです。誘発分娩の方はラミナリアを挿入した刺激で、陣痛が来る場合もあります。
※誘発分娩の方には使用しません。

 


※参考:基礎知識(出産)「【医師監修】ラミナリアって何? 処置に伴う痛みや処置中の過ごし方について

 

ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

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