長男お披露目の席で…
夫の家庭は複雑で、義父との関係はあまりよくありません。それでも孫である息子たちの誕生には喜んでくれた義父。息子たちに祖父母の愛情を感じてほしい私たち夫婦は、苦手でも年に2回ほど義父と夫の継母である義母に会うことにしました。
最初に違和感を覚えたのは長男が生まれたとき。義父母が、近所の人たちも交えて、小さなパーティーをしてくれました。しかし長男のお披露目の席で、義母はなぜかいきなり近所の人たちに、100枚あろうかと思われる孫娘たちの写真を見せて自慢し始めたのです!
居心地が悪い義実家
義実家へ伺う際はいつも孫娘たちが遊びに来ています。さらにリビングは孫娘たちの写真でいっぱい。毎週末遊びに来ている孫娘たちは義父母に懐いており、まるで自宅かのように義実家に慣れ親しんでいます。あからさまに私たちの2人の息子はそっちのけに、孫娘たちと遊ぶ義父母。私たち家族は疎外感を感じるようになりました。
やがて私は「義父は義母の孫娘とばかり遊んでいる。私たちの息子にも関心を持ってくれたらいいのに」「義母もたまにしか会わないんだから孫娘の自慢話は控えたらいいのに」と、不満を感じ始めたのです。
夫に不満を告げると…
そんな不満を夫に告げると、夫は私よりもっと義父母に嫌悪を感じていたようですが、冷静でした。「義父母に会う回数が少ないし、もともと親父と俺は性格が合わないからしょうがない。あと、自分の娘家族を中心に考えてしまう義母の性格もある。それでも息子たちをかわいがってくれるときもあるし、いろいろな両親がいて、親は替えられないから受け入れなければならない」と言いました。私は夫の考えを聞いて、「会う回数が少ないということも、程よい距離があっていいかも」と気にしないことに。
私は義父母の対応に嫌気がさし不満を感じていました。しかし、会う回数が少なく、もともと複雑な家庭環境なので仕方がないことなのかもしれません。私の想いを義父母に求めること自体が間違っていると気づきました。今ではそんな義父母を受け入れて、気にせずできるだけ良いところを見ていこうと思っています。
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著者:岩見 エリ
2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。