ハイハイが始まって赤ちゃんの行動範囲が広がると、注意しなければいけないのが家庭での事故。なかでも日常で起きやすく、命を落とす危険もあるのが“誤飲”です。
どうして誤飲が起きるの?
赤ちゃんは興味のあるものを見つけると、触ったりなめたりすることで確かめようとします。それ自体は成長するうえで必要な自然の行為なのですが、口にしてはいけないものを飲み込んでしまうと大変なことになります。赤ちゃんがいる家庭では、ふだんから注意をしていると思いますが、「えっ、こんなものまで?」とおどろくような誤飲もあります。
アロマオイルの誤飲が増えている
消費者庁が最近、ホーページで注意を呼びかけているのが、小さなビンに入ったアロマオイルです。好きな香りを楽しむために持っているママも多いと思いますが、液体が入ったカラフルなビンというのは赤ちゃんの興味を引きやすく、好奇心からビンを開けて舐めてしまう危険が高いというのです。
実際、消費者庁にも「テレビ台の下の引き出しにアロマオイル(ラベンダー)のビンを保管していたが、子ども(0歳)が引き出しを開けてビンの表面をなめていた。口の中からラベンダーのにおいがした」と報告が寄せられています。 アロマオイルの種類によっては少量でも、おう吐、下痢の、けいれん、皮膚障害などを起こすことがあるので注意しなければいけません。
危ないものは出しっぱなしにしない
さらに毎年多く報告されているのが、マニキュアや除光液の誤飲。これらは化粧品の中でも毒性が高く、少量でも口に入れたら危険です。このほかにも洗剤、ボタン電池、輪ゴム、硬貨、ピアス、タバコなど、赤ちゃんが口にしたら危険なものは家の中にたくさんあります。
誤飲につながりそうなものは、使い終えたらすぐに赤ちゃんの手が届かないところへしまい、机や床などに置きっぱなしにしない。戸棚や引き出しにはチャイルドロックをかけ、赤ちゃんが触ることができないように徹底しましょう。
赤ちゃんの誤飲は、命に関わることもあります。いまいちど部屋の中を見回して、赤ちゃんにとって危険なものはないかチェックしてみてください。(TEXT:妹尾香雪)
参照:消費者庁ホームページ
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20170907.php
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20131107.php