出産後、多くのママは、パパに対する不満が噴出するようです。パパがいるだけでイライラする……筆者もよくわかります。
実は、産後1年以内は離婚率が一気に高くなります。第一子出産後、ママに訪れる心と体の変化について、また夫婦関係をこじらせないコツについてお伝えします。
産前産後のホルモンバランスの変化
産後ママは、ホルモンバランスが激変するといわれています。この急激な変化は、「感情のコントロールができない」「感情の起伏が激しくなる」などの原因のひとつといわれています。ママの性格が悪いのではありません。ホルモンバランスが悪いのです!
しかし、その変化を知らないパパが、ママとまともにケンカをしてしまうと夫婦関係は一気に悪化してしまいますよね。パパにも、出産前に「こういう状況がある」と知っておいてもらうだけで、だいぶ違うのではないかと思います。
幸せなはずなのに……なんの地獄なの!?
「幸せなはずなのに……なんの地獄なの!?」この言葉は、ある有名女優さんが、初出産を経て育児番組に出演したときにもらした言葉です。
待望の赤ちゃん誕生で、幸せいっぱいなはずなのに心も体もついていけない……つらい……。筆者もまさにその地獄を経験しました。そのつらさの矛先は、夫へ向けられ、毎日のように夫にあらゆる感情をぶつけていました。
さらに、夜の夫婦生活に至っては「触るな!」と完全拒否。いつ「離婚」の2文字が飛び出してもおかしくない、夫婦最大の危機的状況でした。
変化は産後3カ月あたりから
ホルモンバランスが整ってきた産後3カ月のころ、筆者は相変わらず夫に暴言を吐いていましたが「言い過ぎじゃない?」と心のどこかで声がして、少しずつ自分の発言をセーブできるようになりました。
その後、「いっぱいひどいこと言ってごめんね」と夫に謝り、感情のコントロールが難しいことについてじっくりと話をしました。その話し合いで、夫が産後に何を考え感じていたかを知ることができ、夫婦関係をいい方向に立て直すことができました。
産後、ママの気持ちが落ち着いたときに夫婦でたくさん話をしてください。「察して」「どうしてわかってくれないの?」という言葉は、夫婦でも通用しません。必ず言葉にして思いを伝え合いましょう。お互いの声に耳を傾ければ、夫婦の絆は強まるのだと思います。(TEXT:ママライター伊川遥)