私は出産時に1,500mlを超える多量出血を経験しました。出血が止まらない……。このまま私はどうなるの? と、正直赤ちゃんをかわいがる余裕もありませんでした。
多量出血、不安でいっぱいに
1人目の出産時は200mlの出血だったにも関わらず、2人目の出産時は1,500ml以上の多量出血でした。原因は子宮収縮不全によるものとのこと。私自身が血液を見ることはなかったので、多量出血している実感はありませんでした。
ところが、助産婦さんたちがバタバタとしている様子を見て、不安でいっぱいに。正常範囲とされる出血量は500ml以内、帝王切開の場合は羊水込みで1,000ml以内とのこと。出産は命がけだということを身をもって感じました。
適切な医療措置が必要
子宮収縮を促すために、助産師さんが子宮マッサージをおこなってくれました。また、通常の分娩より倍の時間、ベッドで安静になり、点滴をおこないました。「いきなり起き上がると間違いなく倒れる」と聞いてヒヤリとしました。
出血量が1,000mlを超えると、私のように適切な医療措置が必要になってくるとのことでした。
極度の貧血から鉄剤注射の毎日
出産翌日は尿管を通して、寝たきり状態。極度の貧血になったため、鉄剤注射の毎日でした。入院期間も長引くと言われていました。
ところが、あることを心がけたことで通常通りに退院できたんです。その理由は「食事」です。毎食きちんと完食することで、みるみる力が湧いていきました。先生からも「出産当日から考えられないほどの回復ぶりだね」と言われたほど。体の回復力を高めるには食事が必要不可欠だと感じました。
出産時には量の違いはあれど、出血は避けられません。産院のサポートを受けながら、十分な睡眠と食事を心がけたいですね。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。