卵巣は左右にありますが、妊娠継続のしやすさに違いはあるのでしょうか。
Q:妊娠継続しやすいのは左右どちらの卵巣の卵子ですか?
妊娠5週目です。産婦人科を受診して妊娠が確認されたとき、担当医の先生から左の卵巣から排卵したことを伝えられました。「受精卵が2つあるので双子かもしれない」とのことでしたが、死産や流産等のリスクの説明が多かったので、少し気になりました。
「左の卵巣から排卵した卵は、受精・着床しても妊娠継続が難しい」といった情報を見聞きしたことがあるのですが、死産や流産の説明が多かったのは、そのせいなのでしょうか? 左の卵巣から排卵した卵子が受精して着床した場合、どの程度の確率で流産してしまうのでしょうか?
A:妊娠の継続しやすさに差はないものと思います
まず、左右どちらの卵巣から排卵した卵子による受精卵でも、妊娠の継続しやすさに差はないものと思います。
多胎妊娠では、妊娠初期に多胎の1児が死亡したり、胎児異常や多胎児間の大きさに差が生じたりすることがあります。また、羊水過多や過少、早産、妊娠性高血圧症候群、妊娠性糖尿病などのハイリスク妊娠として、慎重な管理が必要となることが多いです。リスクの説明が多かったのは、そのためではないかと思います。(回答/天神尚子先生)