わが子が0~1歳ごろまでは食物アレルギーを心配していた私ですが、今では口にしたことがない食べ物が何なのかさえ分からなくなっています。今までは問題なかったので、さほど気にしていませんでした。そんなある日、突然のじんましんで悩まされた体験談をお伝えします。
2歳で初めてのじんましん
わが子に食物アレルギーはない。そう思い込んでいた2歳のある日、突然のじんましんに襲われました。おなかや背中に虫刺されのような赤い発疹がボツボツ。初めて見る症状に不安が募るものの、本人はいたって元気でした。
じんましんに気付いてから1時間ほどすると、自然に消えていきました。おさまったので気にしていなかったのですが、忘れたころにまた同じような症状が現れたんです。これはいったいなんだろう……と悩まされました。
体調の変化も関係する!?
1回目のじんましんが出たときに食べたものは「さんまの蒲焼」。過去に何度も食べたことのあるメニューでした。2回目は「サバ」。これも初めてではありません。これらの情報を小児科医に伝え、相談することにしました。
小児科医が教えてくれたこと、それは「じんましんが出たからといって、すべて食物アレルギーとは限らない」ということです。そのときの体調や消化のされ方など、さまざまな要因が絡み合ってじんましんが出ることもあるのだとか。
自己判断で安易な除去は禁物
受診するまで、疑わしき「さんまの蒲焼」と「サバ」は、わが子に与えていませんでした。これがアレルギーの原因になっているかもしれないと決めつけていたからです。しかし受診をしたところ、食物アレルギーの可能性は低いことが分かりました。
安易な自己判断での除去によって栄養バランスが損なわれる危険性もあります。気になった時点で病院を受診すべきだったと感じました。今となっては、さんまの蒲焼やサバを食べてもじんましんが出ることはありません。
1時間ほどで消える発疹であれば様子を見てかまわないと言われましたが、原因が分からないとこわいですよね。少しでも不安だなと感じたら、受診しておくと安心だと思います。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。食物アレルギーの原因食品の除去は医師の診断のもとにおこなってください(除去食)。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。