こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食のお悩みの中でも多いのが「毎日のメニューを考えるの大変」ということ。とくに、離乳食が進み、2回食・3回食になってくるとその悩みは多くなります。
なんだか毎日同じメニューになってる? 離乳食がマンネリになってる? 大人と別々のものを考えるのが大変! そんなときには「とりわけ離乳食」にすれば、大人のメニューから取り分けるだけなので簡単です。今日は「とりわけ離乳食」の魅力をお伝えします。
とりわけ離乳食の5つの魅力
1.大人と同じ食材でできる
大人のメニューを基本にするので、大人メニューに使う食材を赤ちゃんにも使えて経済的です。
2.途中まで大人と同じ鍋で調理ができる
鍋でまずは味つけ前まで調理をし、赤ちゃんの食べられる食材を取り分けるので、途中まで大人の料理と一緒に調理ができます。
3.時短になる
途中まで、大人と同じ鍋で調理ができるということは時短になります。
4.産後ダイエットにぴったりなヘルシー食になる
大人メニューを考えるとき、いつの間にか自然と赤ちゃんも一緒に食べられるメニューを意識します。そうすると、「揚げ物ではなく煮物にしよう」など、大人のメニューもいつの間にかヘルシーになります。授乳中でも安心な産後ダイエットにもぴったりな食事に。
5.大人と赤ちゃんが一緒のメニューを食べられる
大人のメニューからの取り分けるので、味つけや形状は少々違いながらも、赤ちゃんも大人と一緒のメニューを食べられます。「ママと一緒のものを食べている」そう思えることが、赤ちゃんの食べる意欲をさらにアップさせてくれます。
食材を取り分けやすいおすすめメニューとポイント
取り分けやすいのは下記のようなメニューです。
・汁物 …… みそ汁、スープ、シチューなど
・煮物 …… 野菜煮物 魚煮物など
・焼き物、蒸し物 …… 焼き魚、ホイル焼き(蒸し)など
ポイントは、味つけと食材の形状、やわらかさが大人と同じではないということ。赤ちゃんの発達に合わせて調理してくださいね。
食材を取り分けるタイミング
汁物、煮物の場合
1.大人用に野菜などを切り、だしで煮る
2.やわらかくなったら赤ちゃん用の食材と煮汁を鍋から取り出す(大人はここで味つけをする)
3.赤ちゃんの月齢や発達に合わせて切る
4.小鍋に食材と煮汁を入れて再加熱する
5.調味料が必要な場合は風味程度に少量入れる
焼き物、ホイル焼き(蒸し)の場合
焼き物などの場合は、とりわけというより同じ材料、同じ工程で味つけと切り方を変えるだけですね。
1.大人用、赤ちゃん用に材料を切ります
2.大人用は下味をつける(塩を振る、たれに漬け込むなど)。赤ちゃん用はそのまま
3.グリル(蒸し器)などで加熱する
やってみると、とっても手軽にできる「とりわけ離乳食」。ふだんのメニューからチャレンジしてみてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。