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離乳食初期の進め方。ポイントとコツをおさらい! 【管理栄養士に相談】

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板から派生した、食と栄養についてお答えする【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。ママさんたちの悩みに、管理栄養士さんはどのように答えてくれているのでしょうか。

離乳食を食べる赤ちゃんのイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板から派生した、食と栄養についてお答えする【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。ママさんたちの悩みに、管理栄養士さんはどのように答えてくれているのでしょうか。

 

Q. 離乳食初期。1週間経ちましたがなかなか進みません

生後5カ月の男の子の育児中です。1週間ほど前から離乳食を始めました。今は10倍がゆのすりつぶしを練習していますが、小さじ1杯からなかなか進みません。飲み込むのはだいぶじょうずになってきたのですが、途中でグズり出します……(機嫌を見計らってチャレンジしてるつもりなのですが)。

 

食材が苦手というよりは、おひざで座って食べることに途中で飽きてしまう感じです。一般的な進め方では、おかゆをだんだん増やしていき、1週間後ぐらいにはにんじんなどを追加するようになっていますが、おかゆの食べる量が小さじ1から増えていない場合は、もう少しおかゆで練習を続けたほうがいいのでしょうか? それとも、おかゆは小さじ1のまま、ほかの食材も追加してみるほうがいいのでしょうか?

 

矢部まり子管理栄養士からの回答

おかゆを始めて1週間経ったら次の食材に進んでもらって大丈夫ですよ。 今後も味や舌ざわり、においなどによってつまづいてしまう食材はあると思いますが、それだけに時間をとられてしまうのはもったいないので、何回かやって進まないようであれば、一度お休みして次の食材に進んでみてください。ただ、“嫌いなもの・苦手なもの”と決めて出さなくなると本当に苦手なものになってしまいますので、しばらくお休みしたら、また登場させてあげるようにしてくださいね。

 

あと、食べるときの姿勢にも気を付けてみてください。離乳食教室でたまに赤ちゃんを抱いているような姿勢で食べさせているお母さんを見かけますが、そのような感じではないでしょうか? しっかりと腰をたてて座らせた状態にしてあげると、そんなに時間のかからない離乳食初期くらいであれば、我慢できるのではないかと思います。


※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/25062

 

離乳食初期はあせらず赤ちゃんのペースで

離乳食初期は、「ごっくん期」ともいわれ、赤ちゃんが母乳やミルク以外のものを口にする最初の段階でもあります。赤ちゃんにとってはスプーンを使うことも食物をお口に入れてごっくんすることも初めてです。進んで食べるときもあれば、スプーンがお口に入るのを嫌がるときもあるかもしれません。

 

嫌いなのだとは思いこまずに、無理強いしたり、避けたりはしないでしばらくしてからまたあげてみましょう。また、ご機嫌が悪いときやなんとなくグズるようなときは無理をせず、離乳食はお休みしてください。

 

離乳食初期(5カ月~6カ月ごろ)にあげてはいけないもの

離乳食初期に食べさせる食材は基本的に過熱したものになります。塩分などは赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまうため、味付けも必要ありません。素材の甘さや風味だけで赤ちゃんには十分です。また、はちみつや黒糖はボツリヌス菌が混入している可能性があります。大人は平気でも赤ちゃんには中に含まれているボツリヌス菌で中毒を起こしてしまうことがあるため、決してあげないようにしましょう。

 

野菜や果物に関してもペースト状にしにくいもの、クセが強いモノ、アクが強いものは与えないようにしましょう。またアレルギー物質を含む食品として表示が義務づけられていたり、推奨されていたりする食品は野菜や果物の中にもあります。


<特定原材料7品目>
食物アレルギーを起こすことが明らかになったもののうち、症例数が多いもの及び症状が重篤であり、生命に関わるため、とくに留意が必要な7品目。

 

・一般に食用に使われている鳥の卵
・小麦と小麦粉
・エビ類
・カニ
・そば粉を用いて作られたものすべて
・落花生
・牛乳、乳製品
 

<特定原材料に準ずる20品目>
食物アレルギーを起こすことが明らかで、重篤な健康危害が継続してみられるが、特定原材料に比べると少なく、法令で定めるには今後の調査を必要とするもの。

 

・アワビ
・イカ類
・いくら
・すじこ
・牛肉
・鶏肉
・豚肉
・サケ
・さば
・大豆
・オレンジ
・カシューナッツ
・キウイフルーツ
・クルミ
・ゴマ、ゴマ油などの加工品
・バナナ
・マツタケ
・山芋
・りんご
・ゼラチン

 

アレルギーへの配慮は大切ですが、アレルギーがあるかもしれないからと同じ食材ばかりに偏らず、さまざまな食材を与えましょう。いろいろな味に慣れさせることも必要ですね。


※引用元:基礎知識(ベビー)「ごっくん期の離乳食初期(5カ月~6カ月ごろ)の量の目安や食材、レシピ、進め方のポイント」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/968

 

離乳食初期、こんな工夫をしてみた!

なかなか食べ進められない赤ちゃんに対して、ママは四苦八苦しながらもいろいろと工夫してみているようです。そんな体験談や専門家のアドバイスを集めてみました!

  • 食べなくても食卓に離乳食を出すことで、赤ちゃんは、離乳食を見る、嗅ぐ、聞く、触るなど感じることができます。たとえひと口も食べないとしても、離乳食を知ることがとっても大切です。たとえ赤ちゃんがあまり食べてくれなくても、離乳食初期に食べられる食材をいろいろメニューに取り入れて赤ちゃんに紹介してみましょう。(離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨さん)

食べないものでも形や味付けを変えて工夫しながら出すようにしています。無理にあげると逆効果なので無理強いはしません。(ママライター今井さくらさん)

  • 5カ月になり離乳食を始めて、10日経ってもなかなかそっぽ向いて食べてくれない息子。ある日、スーパーで焼き芋を買って一人で食べていました。量が多かったので試しに裏ごしして食べさせててみると、笑いながらそれはもう焼き芋がおいしくておいしくてたまらないという感じで、うれしそうに食べました。それまでしなかったアーンも初めてしてくれました。この日“食べる楽しみ”が分かったようで、次の日からはおかゆも野菜ペーストも食べてくれるようになりました。時間かけて調理したものより、買ってきたものがきっかけになった息子の離乳食。私の焼き芋好きが息子にも遺伝しているのかな(笑)。(ママライターaoi2さん)

 

 

始めたばかりの離乳食、不安に思ったりストレスに感じることもあるかもしれませんが、進むペースは赤ちゃんそれぞれ違います。焦らず、ゆっくり進めながら“食事は楽しいものなんだ”ということを教えてあげましょう。そうしたら、自然と食べることが大好きになってくれるはずです!

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