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離乳食で悩むママ必見!まったく食べない子への対応を管理栄養士が伝授!

ベビーカレンダーの人気コンテンツ、食と栄養についてお答えする【管理栄養士に相談】の中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、なかなか離乳食を食べ進めてくれない赤ちゃんにお悩みのママからのご相談です。

離乳食を嫌がる赤ちゃんのイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ、食と栄養についてお答えする【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、なかなか離乳食を食べ進めてくれない赤ちゃんにお悩みのママからのご相談です。

 

Q. まったく離乳食を食べてくれない……どうしたらいいでしょうか?

もうすぐ生後7カ月になる息子がいます。生後6カ月になったのと同時に離乳食を開始したのですが、そのときから今までまったく口を開いて食べてくれません。口を開けないので下唇に少しつけると、そのおかゆを少しなめるのですが、嫌な顔をしてそのあと機嫌が悪くなるので一向に進みません。

 

スプーンを変えてみたり、あげる時間帯や市販品で試してみたり、かぼちゃなどの甘いお野菜をおかゆに混ぜてみたり、一緒にごはんを食べてみるなど、自分のできる範囲でいろいろ工夫してみたのですが、ダメでした。

 

周りの同じ月齢のお友だちたちはもうすぐ2回食に進むみたいで、周りと比べるのはダメだと思いつつも内心焦ってしまい、どうしたらいいのかわかりません。夫婦でごはんを食べているときは、息子はよく口をもぐもぐしてみたり、よだれを垂らしたりしています。どのようにしたら、一口でもごっくんと食べてくれるようになるでしょうか?

 

一藁暁子管理栄養士からの回答

離乳食を食べてくれない、口を開けてくれなくてお悩みなのですね。

 

食具や時間を変えてみたり、メニューをいろいろ試されたとのこと、大変努力されていて素晴らしいです。確かに、離乳食の進み具合や食事量は赤ちゃんによって個人差が大きいものの、周りが順調に進んでいると焦ってしまうお気持ちはわかります。

 

離乳食は本来おかゆからスタートするのが望ましいとされていますが、中にはおかゆが苦手なお子さんもいらっしゃいます。特に生後5〜6カ月ごろのおかゆは水分が多く、お米の香りや味も薄いので、おいしく感じないのかもしれません。

 

おかゆを与えると機嫌が悪くなるのなら、おかゆに混ぜずにかぼちゃのペーストのみで与えてみたり、お出汁などを加えて香りと風味を足してみたり、母乳が好きなら離乳食に母乳を混ぜてみたりしてみてはいかがでしょうか。生後7カ月でしたら少量からお豆腐などのたんぱく質を試してみても大丈夫です。

 

もともと食に興味があるお子さんならいつか必ず離乳食を食べてくれる日が来ますので、今は食べてくれなくても希望をもってトライ&エラーでいろいろ試してみてくださいね。
 


※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/13/0

 

うちの子はどうして食が細いの?

●離乳食よりおっぱいが好き
この理由の赤ちゃんが多いかもしれません。ママに抱っこされ、おっぱい(育児用ミルク)を飲む時間って、赤ちゃんにとって至福の時間。大好きで大好きで仕方ないと思います。「おなかがすいて、おっぱいがほしいのにママは離乳食を食べさせる!」と赤ちゃんは戸惑っているのかもしれませんよ。

 

●離乳食に慣れていない
授乳する能力は生まれつき持っている能力。つまり練習しなくてもいい能力ですが、食べる能力、たとえば、上あごと舌ですりつぶす、ゴックンする、モグモグする、噛む、座って食べる、手づかみで食べる、スプーンを使って食べるなどの能力は練習して獲得します。練習して能力を獲得していくスピードは赤ちゃんによって違います。すぐ獲得できる子もいれば、ゆっくりタイプの子もいるのです。

 

●その量がその子の適量
今食べている量が、あなたの赤ちゃんの適量のときもあります。離乳食本に載っている離乳食の量はあくまで目安。大人でも、人によって食べる量が違いますよね。「うちの子、完食してくれないんです」と言われてよくよく量を聞くと、「それだけ食べてたらじゅうぶんですよ」という場合もあります。

 

今日は、3つだけ例を挙げてみましたが、ほかにもさまざまな理由があると思います。赤ちゃんの様子を観察してみてください。

 

食の細い赤ちゃんへの対応法

さて、食の細い赤ちゃんに対して、ママはどう対応すればいいでしょうか?

 

●離乳食は食べる練習期間ととらえる
離乳食は、食べ物を食べる練習期間です。もちろん全部食べてくれることは素晴らしいですが、完食することが目的ではありません。ひと口でもじょうずに食べてくれたらほめてあげましょうね。離乳食中の赤ちゃんにとって完食は目標ではありません。

 

●無理強いしない
あなたは食べたくないものを人からすすめられて無理やり口に入れられたら、どんな気持ちになりますか?私も息子にしていたので、えらそうには言えないのですが。あのとき、その気持ちに気付けば、お互いが楽に離乳食を進められていただろうなと感じます。

 

●今食べてくれる食べ物を中心に
たとえば、おかゆなら食べてくれる場合。おかゆを中心にプラスアルファーすることを考えましょう。ほんの少しずつ食べられる食材を増やしていけば大丈夫です。

 

●食べなくても離乳食の時間は規則的に
食べなくても食卓に離乳食を出すことで、赤ちゃんは、離乳食を見る、嗅ぐ、聞く、触るなど感じることができます。たとえひと口も食べないとしても、離乳食を知ることがとっても大切です。そして、生活習慣はとっても大切。規則的に離乳食を用意することで、生活習慣のひとつ食習慣をつけてあげましょう。

 

●成長曲線を確認
母子手帳にのっている成長曲線は、赤ちゃんの成長の目安になります。身長と体重のバランスを確認しましょう。心配な場合は、医師や保健師など専門家に相談を。

 

●長期戦と思って取り組む
食べない子を食べる子にするには長期戦です。わが子を例にあげると、4歳になり幼稚園に行き、お友だちとお弁当を食べ始めてから食に興味を持つようになりました。逆に娘は2歳まではよく食べる子でした。

 

●ママはおだやかに
ママの感情は、ストレートに赤ちゃんに伝わってしまいます。ママが不安に思うと赤ちゃんも不安に感じます。ママがイライラすると赤ちゃんもイライラします。「食べてくれないかもしれない」という不安や心配な気持ちはなるべく横において。食事を楽しむことに重点を置きましょう。ママは笑顔を心がけてくださいね。

 


※参考: ニュース(食・レシピ)「うちの子、食べないんです!「食が細い子の対処法」を保育士が教えます!」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/1320 〉【著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨】

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