妊娠した働くママが確認しておきたいことと言えば、産前産後の休暇について。基本的な期間はもちろん、休暇の時期をずらすことができるのか、その間のお給料はどうなるのかなど、気になることはたくさんありますよね。そんな産前産後の休暇にまつわる、あれこれについて見てみましょう!
産前・産後の休暇制度とは?
産前・産後休暇とはその名の通り、出産を控えた女性が休暇を取得できる制度です。働いている会社に申請すれば規定の期間、休暇を取得することができます。
基本的な期間は産前は6週間。出産予定日から計算されるので、仮に出産日がずれた場合でも、産前休暇の期間はしっかりと確保されます。安全な出産のためにも、できればこの期間はゆっくりと過ごしたいところ。しかし、妊婦さん本人の希望があれば、前日まで働くことも可能です。
そして、産後の休暇は出産の翌日から8週間。会社は産後8週を経過していない女性を働かせることはできません。しかし、産後6週で医師が就業を許可した場合は、職場復帰することが可能です。
産休中のお給料に代わる収入は?
次に気になるのが毎月のお給料。出産には出費がかさみますので、できれば収入は確保したいものですが、どのような決まりになっているのでしょうか?
残念ながら、産休中のお給料は基本的には出ません。お給料は出ないものの、健康保険からは産前産後の98日間は欠勤1日につき、日給の3分の2相当の金額が支給される出産手当金があります。
また、雇用保険加入者は育児休業を取得した場合、子どもが1歳または1歳2カ月未満まで給付される育児休業給付金という制度を利用できます。手元に入る金額は普段より下がりますが、十分うれしい制度ですよね。そのほか、産休中の健康保険や厚生年金の支払いについては免除されますよ。
産休の申請はどのようにする?
そもそも、産休と育休は何が違うのでしょうか?育休は1歳未満の子どもを養育する両親で、産後も働く予定の方が対象となります。
一方、産休はすべての女性労働者が対象となります。つまり、妊娠した際に働いている女性なら誰でも受けられる権利です。仮に、就業規則への記載がなくても、申請をすれば誰でも取得可能です。
産前・産後の休暇を確実に確保するために、必ず申請するようにしましょう!申請するのは、会社の総務部などの担当部署、または社会保険事務所です。申請期日などは事前に確認しておくようにしてくださいね。
出産に際しては様々な制度があって混乱してしまいがちですが、忙しくても事前確認をして制度を活用しましょう。普段忙しく働いているママも、産前産後はゆっくりと体を休めて、育児をスタートさせてくださいね。申請方法などは事前にしっかりチェックして、万全の態勢で出産に臨みましょう!
(TEXT:田中 リリー)