
ある日突然、私の日常は一変しました。右目の下に現れた黒い影と、脳を突き刺すような激痛。それは単なる不調ではなく、聞いたこともない病への序章でした。死の恐怖と向き合い、診断を求めてさまよった私の体験談です。【医師解説あり】
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「死」を覚悟した脳を突き刺す激痛
右目の下に、消えない黒い丸が現れたのが始まりでした。以前から経験していた「閃輝暗点(せんきあんてん/突然視野の中にギザギザ・キラキラした光の波が現れて、それが広がり、その部分が暗くなって見えなくなる現象)」かと思いましたが、今回は2〜3日たっても消えず、それどころか脳を直接刺激されるような激しい痛みに襲われました。
市販の頭痛薬はまったく効かず、痛みで一睡もできない夜が続きます。右目が勝手に閉じてしまうなどの異常も現れ、「このまま眠ったら、二度と目が覚めないのではないか」と本気で死を覚悟するほどでした。
しかし、最初に受診した眼科では、眼球自体には異常が見つかりませんでした。原因不明のまま、不安と痛みで押しつぶされそうな日々を過ごしました。
判明した病名は「トロサ・ハント症候群」
紹介先の大きな病院でようやくMRI検査を受け、脳神経内科で告げられたのは「トロサ・ハント症候群」という聞き慣れない病名でした。目の奥に原因不明の炎症が起き、激痛や目の動きを司る筋肉にまひが出る希少な疾患です。








