
私は、会社の後輩・A田の失敗を何度も支えてきました。しかし、ある日、A田が社内で昇進したことをきっかけに、私たちの関係が大きく変化することになったのです……。
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後輩からのマウンティング
ある日、後輩のA田が私にニヤニヤしながら「あの、先輩。実は、先輩に謝らなきゃいけないことがあって……」と話しかけてきました。
「仕事のミスか?」と慌てて聞くと、「逆っすよ! 俺、主任に昇進します! 先を越しちゃってすみません!」と言うのです。私は、「そうか、最近はミスもないし、頑張っているからな。よかったな」と笑って答えました。
ところが翌朝。A田から、こんなメッセージが届いたのです。
「おい、万年平社員! 今日から俺に敬語を使えよ」
私はあぜんとしつつ、A田に「承知しました!」とおどけて返信。
すると、A田からは「平社員のくせに先輩ヅラしやがって、ずっとそんな態度が不満だったんだよ」というメッセージが届いたのです。私は「仕事上、必要な指導をしただけだ」と返しましたが、A田の暴言は止まりません。
真相を明かすことに
ようやくメッセージが途切れた後、私は、隠すのも不自然なので打ち明けました。
「こちらも言っておかなきゃいけないことがあるんだ。実は今日から俺も昇進する。執行役員になるんだ」と。
するとA田は電話をかけてきて、「ひ、平社員が何を言っているんだか」と信じられない様子。「まあ、普通だったらあり得ない話だが、平社員だったのは経営者教育の一環なんだ。今日まで現場で学ばせてもらっていたんだよ」と説明すると、彼は言葉を失いました。
実は大学時代に母が現社長と再婚して養子になった私。経営学部で事業運営を学んだ上、海外留学で生きたビジネス英語を学ぶ経験もしたため、次期社長候補として現場に出ていたのでした。
「信じて指導してきた後輩に見下されたのも勉強になった。あとは自分の力で頑張れよ」と告げると、A田は「すすす、すみませんでした!」と平身低頭。出社後すぐに「大変申し訳ありませんでした」と頭を下げに来たのでした。







