
夫が経営する会社の新年会は、社員家族も招かれる特別なイベントで、子どもたちも毎年楽しみにしていました。しかし、会社の成長とともに会の規模も大きくなるにつれ、夫の振る舞いが少しずつ変化し、違和感を覚えるようになります。そんなある年の新年会。当時13歳だった長女が痛烈なひと言を放ち、場の空気を変えてしまったのです……。
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家族的雰囲気消える新年会…どこか違和感も
私は40代で、2人の娘を育てています。夫の会社の新年会は、毎年お得意さまのホテルでおこなわれる恒例行事でした。会費はすべて会社が負担し、社員だけでなくその家族も招待されるにぎやかな集まり。どこか家庭的で温かい空気に包まれていました。
会場には、豪華な料理が並び、子どもも大人も楽しめるよう工夫が凝らされます。ビンゴ大会などの催しもあり、わが家の娘たちも、新年会をとても楽しみにしていました。普段はなかなか会えない社員の子どもたちとも交流でき、みんな仲良く会場で遊び回る姿はほほ笑ましくもありました。
しかし、そんな家庭的で温かい新年会も、会社の成長に伴い規模が拡大し、様相が変わっていきます。参加者の人数も多くなり、以前は顔と名前が一致していた人たちばかりでしたが、いつの間にか「初めまして」も増えていきました。にぎやかで活気がある会になることは喜ばしいのですが、その一方で、私はどこか落ち着かない気持ちを覚えるようになっていったのです。
気になる2つの儀式…夫の振る舞いも尊大に
新年会の規模と比例するかのように、夫の振る舞いも“大きく”なっていきます。特に気になったのは、新年会でおこなわれる2つの“儀式”でした。
1つは、「一年間お疲れさまでした」という意味を込め、社員全員が頭を下げながら、社長である夫に大きな贈り物を渡す場面。その光景はどこか重々しく、これまで一緒に会社を支えた仲間同士の関係が、急に上下の距離があるものに変わったように感じられます。妻である私には、感謝される夫の姿が誇らしいというよりも、どこか申し訳ないような気持ちでいっぱいでした。
そしてもう1つは、お酒の儀式。取引先客に社員がお酌をして回り、その流れで誰かがつかまると、その場でお酒を強引に飲まされます。中にはお酒が苦手な社員もおり、その後具合を悪くしてしまうこともありました。
私が介抱したこともあり、「無理に飲ませるのはやめてほしい」と何度か夫に頼みましたが、夫は「いいじゃないか、お酒くらい」と聞く耳を持ちません。私の中のモヤっとした違和感は、次第に膨らんでいったのです。







