
反抗期真っただ中の長男が進学した高校は、親として少し不安を感じる環境にも思えました。家でも反抗的な態度が続き、「どう向き合えばいいのだろう」と悩んでいた私を救ったのは、入学式で担任の先生からかけられた意外な言葉でした。
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「困ったら学校に言って」
長男が進学したのは、男子生徒が多い高校の土木科でした。成績面でも不安があり、親としては「この先どうなってしまうんだろう」と気が重くなっていました。家でも反抗的な態度が続いていて、正直、どう向き合えばいいのかわからなくなっていたのです。
そんな中で迎えた入学式。担任の先生方のお話の中で、今でも忘れられない言葉がありました。
「反抗期、大変でしょう。家庭で困ったことがあったら、すぐに学校に言ってください。本人が悪いというより、そういう時期なんです」
「私たちもできるだけ力になるので、何でも連絡してください」
「ただ、ごはんだけは作ってあげてくださいね。それは学校ではできないので」
その言葉を聞いた瞬間、張りつめていた気持ちがふっとゆるんだのを覚えています。ずっと、親である私が何とかしなければいけないと思い込んでいたのですが、「頼っていいんだ」と思えたことで、気持ちがだいぶラクになりました。
抱え込まないと決めた日
それからは、ひとりで抱え込まず、学校や周囲にも少し頼りながら長男と向き合おうと思うようになりました。だからといって放っておくのではなく、「心配しているよ」「大事な子だと思っているよ」ということだけは、折に触れて伝えるようにしていました。
すると少しずつ、長男のほうから学校のことや先生のこと、友だちのことをぽつりぽつりと話してくれるようになりました。私はそのたびに、「それはありがたいね」「いい友だちに出会えてよかったね」と返していました。長男の周りの人間関係を否定せず、認めるようにすると、本人もどこか満たされたような表情を見せることがありました。
もちろん、親として気になることがなくなったわけではありません。付き合う相手や過ごし方については、「自分で選ぶのは大事だけど、危ないことには気を付けてね」と声をかけ続けていました。そうして過ごすうちに、3年ほど続いた長男の反抗期は、少しずつ落ち着いていったように思います。








