
私はクリーニング師の国家資格を取得し、念願だったクリーニング店を立ち上げました。開業当初から支えてくれたのは、高校時代からの友人・A子です。営業経験のある彼女は新規開拓で力を発揮し、店は順調に成長していきました。ところが、軌道に乗り始めたころから、彼女の態度が少しずつ変わっていったのです――。
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店の成長とともに変わった友人
私は地域密着のクリーニング店を開業しました。シミ抜きや衣類の仕上がりには自信があり、少しずつ常連のお客さまも増えていきました。
そんな中、営業経験のあるA子が「私も一緒にやってみたい」と加わってくれたのです。彼女は法人営業に強く、近隣の工場や店舗、事務所などから次々と依頼を取ってきてくれました。
開業から3年がたつころには売り上げも安定し、スタッフも増え、私は感謝していました。
ところがそのころから、A子はこんな言い方をするようになったのです。
「この店がここまで来たの、誰のおかげかわかってる?」
「もっと待遇を上げてもらわないと割に合わないんだけど」
昇給は毎年おこなっていましたし、設備投資や人件費もあるため、すぐに大幅な条件変更は難しい状況でした。そう説明しても、A子は不満そうな態度を隠しませんでした。
突然の退職と裏切り宣言
ある日、私は休憩室でA子が取引先候補について愚痴をこぼしているのを耳にしました。
「断るなんて何様なの? あの会社、感じ悪い」
以前のA子は、営業を断られても次に切り替えるタイプでした。相手を見下すような言い方に、私は違和感を覚えました。
その数日後、A子は突然退職届を差し出してきたのです。
「今日で辞めるから」
「大手チェーンに移ることにしたの」
さらに彼女は、勝ち誇ったように「私がこれまでに取ってきた法人顧客はそのままもらうわね」「ビジネスなんだから、割り切ってよね」と言いました。
私は言葉を失いました。たしかにお客さまに営業をかけたのはA子でも、これまで長い付き合いを続けてこられたのは現場スタッフ全員の力があってこそ。それをすべて自分の手柄のように語るA子の姿に悲しくなりました。








