
若いころ、どうしても生理の事前準備がうまくできないことが多かった私。子宮を全摘出していて、すでに生理のない母からは「家ではあなたしか生理用品を使わないのだから、普段からちゃんと準備をしておきなさい」とよく叱られていました。そんな私が、忘れられない出来事を経験した日のことです。【医師解説あり】
★関連記事:「生理痛はズル休みと同じです」女性講師からの耳をうたがうひと言に、私が打った一手とは
突然の生理が訪れた休日の朝
その日は休日で、当時高校生だった私と父は家にいましたが、母はパートで不在でした。朝から生理が始まり、時間がたつにつれて痛みも出血量もひどくなっていきました。
ところが家には大きいサイズのナプキンも痛み止めもなく、ストックは切れていました。母にいつも言われていた言葉が頭に浮かびましたが、それどころではないほどつらかったのを覚えています。
思春期だった私は、父とそうした話をするのをどこかで避けていました。ですが、そのときはもう頼るしかありませんでした。恥ずかしさをこらえながら、今の自分の状態を伝え、大きめのナプキンと鎮痛薬を買ってきてほしいと頼みました。鎮痛薬には体質に合わないものがあったため、避けてほしい成分も買い物メモに書いて渡しました。
「パパ、恥ずかしいよ!」
けれど、父が返してきたのは「え〜? パパ、恥ずかしいよ!」というひと言でした。父が生理用品を買うことに抵抗があるのかもしれないと頭では思いました。それでも、つらさをこらえて頼んだ私に向けられた言葉としては、あまりにも突き放されたように感じて、とてもがっかりしました。
その後、父は私の書いたメモを持って買い物には行ってくれました。ですが、買ってきたのは小さなおりもの用シートと、私の体質に合わない鎮痛薬でした。「恥ずかしかったんだから、感謝してよ!」と言って渡されましたが、どちらも使うことはできず、状況は何も変わりませんでした。
しばらくしてパートから帰ってきた母は、私の様子を見るなり血相を変えて駆け寄ってきてくれました。事情を説明すると、「あれだけ用意しておくように言ったのに!」と怒りながらも、「もう少し頑張ってね」とやさしく声をかけてくれて、すぐに生理用品と鎮痛薬を買いに向かってくれました。
その後少し落ち着いた私に対して母は、「パパには頼れないよ。私だって頼れなかったもの。だから用意しておくように言ったの。もうわかったよね」と静かに言いました。








