【医師監修】赤ちゃんの発疹と感染症

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師三石 知左子 先生
小児科 | 葛飾赤十字産院院長

東京女子医科大学小児科入局後、東京女子医科大学母子総合医療センター小児保健部門講師などを経て、現在、葛飾赤十字産院院長、東京女子医科大学非常勤講師。

発熱を伴う発疹が出た場合は、感染する病気にかかっていると思っていいでしょう。早めに医師の診察を受けてください。感染症は予防接種で防ぐことのできるものもありますが、抵抗力の弱い赤ちゃんの間は人ごみなどウイルスに感染しやすい場所を避けることも大切です。

 

【医師監修】赤ちゃんの発疹と感染症

 

はしか

はしかは感染力が非常に強く、患者といっしょの部屋にいただけでも感染します。潜伏期は10日くらいで、最初は熱やせきといった風邪の症状で、はしかとは診断がつきません。その後、はしかに特徴的である口の粘膜にできる白い斑点が現れたり、高熱を伴って赤い発疹が現れます。気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こしたり、まれに死亡に至ることもあります。 はしかに直接効く薬はなく、医師の指示に従い安静にすることになります。1歳になると予防接種が受けられるので早めに接種しておくと安心です。ただし、1歳前にかかる赤ちゃんもいるので注意が必要です(はしかの流行時には1歳未満でも受けられるので医師に相談してみましょう)。

 

 

みずぼうそう(水痘)

はしかと同様に強い感染力をもつ病気です。はじめは小さな赤い斑点ができますが、半日から1日くらいで水ぶくれになり、4~5日すると乾いて黒いかさぶたになります。口の中や外陰部、頭皮にも水ぶくれができます。かゆみが強いのが特徴ですが、合併症はほとんどありません。 水ぶくれの中にウイルスがいるので、かゆがって引っかくと感染が広がります。化膿させると発疹のあとが残ってしまうこともあるので、かきこわしてしまった場合は傷をきちんと消毒しましょう。病院では、水ぼうそうのウィルスに効く薬や水ぶくれのところに塗る薬などを処方してもらえます。なお、1歳になると予防接種が受けられます。

 

 

突発性発疹

突然39~40℃くらいの高熱が出て3~4日続きます。下痢や熱性けいれんを起こす場合もあります。熱が下がると小さな赤いポツポツが首や胸、おなかに出て全身に広がりますが、2~3日で消えて跡も残りません。生後6カ月~1歳未満でかかることが多い病気で、生まれて初めての高熱でママをびっくりさせることも多いようです。 突発性発疹に直接効く薬や予防接種はありませんが、あまり心配のいらない病気です。熱が出た時点で医師の診察を受けておくと経過を把握してもらえるので安心です。

 

監修/三石 知左子先生

 

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