コンドームがない!
ある性行為後、コンドームがないことに気づきました。あれ? これは腟内に残っている……?と確認すると、使用済みのコンドームが……。
すると彼氏が焦り始め「どうしよう、どうしよう……。明日仕事休んで朝イチで婦人科行ってくれない?」と言われました。私は早番勤務で早朝にいきなり交代してくれる人もいなく「それは無理だよ。仕事が終わって昼くらいなら行けるけど……」と伝えました。
すると彼は「じゃあ仕事終わりに絶対に行って! 72時間以内にアフターピル飲めば大丈夫だから!」となんと泣きだしたのです。びっくりして、「わかった、大丈夫だよ」と伝えましたが、なんで私がなぐさめなければいけないんだろうという気持ちに……。
いざとなったら責任をとるくらいには大事にされていると思っていただけに、彼の反応には驚きが隠せませんでした。
初めての婦人科受診
婦人科を受診したのはこのときが人生で初めてでした。「アフターピルが欲しい」と伝えるといくつかの種類について説明を受けました。
そして、「プラノバール」という中用量ピルで7,000円ほどの薬を紹介されました。しかし、副作用が出やすいという部分を懸念点に感じて……。特に吐き気がある可能性が高いと言われ、また内服後2時間以内に嘔吐してしまうと避妊効果が得られないことも聞きました。
そして、副作用が恐かったため、私は「ノルレボ」という薬を服用することにしました。費用は15,000円ほどだったかと思います。1回服用するだけで高額だな……と思いましたが、きっと彼氏も半額出してくれるだろうと思って決めました。
彼の言葉に拍子抜け
病院から出たタイミングで「婦人科に行ったのか」と彼氏から連絡があったので、アフターピルを服用したことや副作用が出る可能性もあることを伝えました。すると返事は「よかった」のひと言だけ。
私の体を心配してくれるだろうと思っていたので、彼の言葉に拍子抜け。幸い副作用は出ず、彼氏の対応へのモヤモヤだけが残りました。
また、15,000円はどうするのだろうと気になりましたが自分から言い出せず、彼氏が家にきたときに気づくかなと、さりげなく机の上に領収証を置いてみましたが……華麗にスルーされてしまいました。
彼にはやさしい面もありましたが、この一件以降、大事なところで常識を疑うような部分が多く見受けられ破局。行為自体はお互いの同意のもとだったので、全額払えとは思いませんでしたが、女性にばかり身体的にも金銭的にも負担がかかるのはどうなのかな……と感じた経験でした。
※緊急避妊薬(アフターピル)は早く飲むほど避妊効果が高まりますが、避妊確率は100%ではありません。
著者/三森真琴
作画/しお
監修/助産師REIKO
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