それからしばらく経ったある夜のこと――。
お兄ちゃんのタロ君が、「ママにお願いがある」と突然言い出しました。
そのお願いとは、ちょっと夜更かしをして、ママと一緒にゲームをして遊びたいというものだったのです。
タロ君はママと一緒にゲームをしている時間が本当に幸せそうで、うれしそうに眠りにつくのでした。
2人だけの秘密の時間を過ごしていたにもかかわらず…
ジロ君には内緒で、
ばよさんと2人だけの時間を過ごしていたタロ君。
しかし、以前タロ君が言った
「ジロなんて生まれてこなければよかったのに」という言葉から、
実際のタロ君の心は限界だったことを知ったのでした。
(どうしたらいいんだろう……)
そう心の中で悩んでいたばよさんは、
ある日、ジロ君に質問をすることに……。
「もしかしてジロは、
ママはお兄ちゃんばかりかわいがってると思ってる?」
「思ってない」
ジロ君がそう答えると、
「そっかぁ!よかった!」と言って
うれしそうに抱っこするのでした。
タロ君のことに悩みながらも、ジロ君に「お兄ちゃんばかりかわいがってると思ってる?」と質問したばよさん。ジロ君は"何言ってるの? "といった表情をすると、「思ってない」と即答。その言葉を聞いてばよさんは安心したわけですが、子育てをしていると、子どものことで不安になることって多いですよね。ジロ君に確認したことで、ばよさんに別の安心感が生まれたようでよかったです。
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