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「首を絞めにくるんだ」テレビの有名人を指差し…母の被害妄想&トンデモ発言に困惑 #統合失調症の母 2

「統合失調症の母に育てられたわたし」第2話。統合失調症の母に育てられた“わたしちゃん”。思い出せる一番古い記憶は、幻覚や妄想で騒いでいる母の姿。病気のせいもあり、家の中は汚く、自分で食事を作り食べることもしばしば。唯一の理解者である、“今のわたし”が当時のわたしちゃんの気持ちに寄り添います。

母の病状で特に目立っていた被害妄想により、毎日のようにお隣さんを攻撃していた母。あるとき、物干し竿に、「◯◯◯◯(お隣さん)出ていけ!」と書いた紙を吊るし、母は警察から注意を受けていました。

「お母さんも自分も捕まっちゃっうんじゃないかと、怖かったんだよね」

当時を振り返る、今のわたし。

 

警察に注意された出来事は、わたしちゃんの記憶に鮮明に残っており、母の言動は他の人から非難されることだとはっきり認識しました。

 

周りの目を気にするようになったわたしちゃんは……。

 

母の現実離れした被害妄想

母2

 

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現実離れした被害妄想も多かった母。

 

テレビに出ている有名人を見て、「寝てるときにお母さんの首を絞めに来るんだよ」と、わたしちゃんに話します。

 

「この人、すごく有名な人だよ。うちに来たりしないと思う」

 

あるとき、どう考えてもおかしいと思い、言い返したわたしちゃん。

 

すると母は、「わたしちゃんはまだ小さいからわからない! こうやってお母さんの首を絞めてくるんだよ」と言って、わたしちゃんの首を絞めるマネをしました。

 

「お母さんには話が通じないと思って、悲しかったよね」

 

大人になったわたしが振り返るように、わたしちゃんはこのころから、母と意思の疎通や心を通わせることを諦め始めました。

 

小学生に上がる前の記憶。

 

「お母さんのおっぱいを触ってみたい」

 

母に甘えたい気持ちから、母のおっぱいを頻繁に触っていたわたしちゃん。

 

「ちょっと! しょっちゅう胸を触りに来るのやめて!! うっとうしい」

 

わたしちゃんは、母の言葉にショックを受けます。

 

「お母さんに甘えたい」という当たり前の欲求が満たされないことが多く、わたしちゃんは、常に寂しい気持ちを抱えるようになっていました。

 

 

幼い子どもにとって、「母親と触れ合いたい」と感じるのはごく当たり前のこと。拒絶されてしまったわたしちゃんですが、大人になった彼女が振り返るように、このような出来事は、子どもの自己肯定感の低さにつながるのかもしれません。

 

家事、育児、仕事と忙しく動き回ることが多く、余裕がなくなってしまうことも多いですよね。しかし、幼い子どもとのスキンシップの時間は、何ものにも代え難いものであることも事実です。そのことを忘れないようにしたいですね。

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターHiKARi

    発達凸凹男子、繊細女子を子育て中。夫、オカメインコの4人1羽ぐらし。デザインの本業の合間に、統合失調症だった亡き母と暮らした幼少期の話や、その後の人生の話など、エッセイ漫画を描いてInstagramに投稿しています。

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