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「ナプキンくらい持ち歩きなよ」会社でドロッと感覚→助けを求めるとつらく断られて

仕事中、階段を上がっていると、下半身から「ドロッ」と何かが出る感覚があった私。急いでトイレに行ったところ……。

「ナプキンくらい持ち歩きなよ」会社でドロッと感覚→助けを求めるとつらく断られて

 

階段である違和感が…

ある日の勤務中、上司に急用をお願いされ、少し離れた本社に行くことになりました。私はすぐに、必要な書類だけを持って会社を出発。本社に到着し階段を上っていると、突然、下半身から何かがドロッと出る感覚が……。

 

「うそ! もしかして今生理きた?!」と焦った私は、急いで用事を済ませてトイレへ。確認してみると、やはり生理がきていました。しかも、経血の量が多かったらしく、はいていたベージュのチノパンにまで経血がついてしまっていたのです!

 

もともと生理不順だった私は、いつ生理がきてもいいように常にナプキンやショーツの替えを持ち歩いていたのですが、このときはタイミングが悪く持っておらず……。さらに、本社では交流の浅い人たちが多く同僚に助けを求めることができませんでした。

 

先輩の神対応

服が汚れていたこともあり、個室から出ることができず困っていた私。すると、トイレに人が入ってくる音が聞こえました。私は勇気を出して助けを求めたのですが、その人はため息をついて「ナプキンくらい持ち歩きなよ」と言ってそのまま出て行ってしまったのです。

 

ナプキンを貸してもらうことができず、「本当にどうしよう」と泣きそうになっていると、また人の気配が。さっきみたいに断られるかもしれないと思いながらも声をかけてみると、その人はナプキンを貸してくれただけではなく、服についた経血のシミを隠せるようにとカーディガンを持ってきてくれました。

 

その人は初めて会う本社の先輩で、私が何度もお礼を言うと「生理で苦労することは誰にでもあるから、お互いに思いやるのは当たり前よ」と、話してくれました。先輩のやさしい思いやりのおかげで、その後自分の会社に戻ることができ、事なきを得たのでした。

 

 

突然の生理でピンチに陥った私。そのピンチを助けてくれたのは初めて会った会社の先輩で、「生理で苦労することは誰にでもあるから」と言い、とても親切にしてくれました。どんなに備えていても生理で失敗をしてしまうときはあると思うので、いつか私も生理で困っている人がいたら助けたいと思います。

 

著者/匿名
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子

 

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