私の娘には食物アレルギーがあります。卵と乳アレルギーで、程度も重度です。そんな娘が食物アレルギーと判明したきっかけから、2歳になった現在までの食物アレルギーとの付き合い方、娘の気持ちへの寄り添い方について、体験談を交えながらお伝えしたいと思います。
生後4カ月ころ、アレルギーが判明
生後すぐから、頬や胸に赤い発疹が出ていましたが、1カ月健診では乳児湿疹との診断を受けました。しかし、指示された通りに体を清潔にしても、薬を塗っても良くなる気配がありませんでした。むしろ赤みが増して、おまけに患部がじゅくじゅくしてきて、悪化しているようでした。
その後、生後4カ月のときに再度病院を受診。アレルギー検査をおこなった結果、卵と乳のアレルギーがあることが判明したのです。
わが家から卵と牛乳が消えた
私の娘の場合、卵と乳のアレルギークラスも重度だったので、牛乳はアレルギー用のものに替え、生後6カ月から始めた離乳食は、卵入りのものは完全除去をしました。「加工品の製造ラインに卵や乳が入っているものも避けるように」と医師から言われ、家庭での卵と乳製品の使用をやめました。
そのため、食品の成分表示に目を通すことが日課になり、そこで改めて、卵と乳製品が生活に密接に関わっていることを実感しました。
成長するにつれて娘にも説明
2歳になった娘が、卵が入ったものを食べてみたいと言うようになりました。そこで、アレルギー対応の商品を扱っているお店を探し、菓子パンを取り寄せました。菓子パンを初めて食べた娘は「おいしい!」と喜びを爆発! 私はそのときの笑顔を忘れることができません。
最近は、言葉をだいぶ理解できるようになったので、卵と乳が食べられない理由をゆっくり伝えるようにしています。
アレルギー判明直後は、不安でいっぱいでした。しかし、娘の成長とともに、気持ちに寄り添うことの大切さに気づきました。まだ完全除去の日々は続きますが、アレルギーとうまく付き合っていけたらと思います。
著者:松裏幸恵
二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。