営業マンの実態が明らかに…
電話を切ってから、「この業界にいれば、私の夫のことは知っているだろう?」と祖父の名前を出した祖母。そう、実は私の祖父は、高級車を扱う名の知れた営業マン。ここ一帯の車業界の人は皆、営業成績優秀で顧客対応も抜群だった祖父を尊敬する弟子ばかりなのです。今や引退し、田舎で畑いじりに没頭している祖父のすごさを私はすっかり忘れていました。
その昔の弟子たちは、祖母の頼みならとすぐに駆け付けてくれました。
「お孫さんにひどい対応をしたのはコイツだろう?」「いろいろ悪評を聞いているぞ!」「お客の外見で態度を変えるとか」「壊れた車を高額で買わせてクレームを無視したって話もある」
この営業マン、実はかなり問題があった人のよう。これまでうやむやになっていた悪事が次々と発覚し、同業者たちに白い目で見られることに。しどろもどろになって「店の前にボロい軽自動車が止まっていたら、客足が遠のくと思って……」と言い訳をする姿に、私も祖母もあきれ果てたのでした。
その後、私が購入した車は?
「お客様を大事にできない店は続かない」と祖母は断言。もともと多額の借金を抱えていた彼は、この店舗を担保に入れていたため、これ以上負債が膨らむ前にと廃業を決めたそうです。
私はと言えば、祖父のお弟子さんたちがさまざまな高級車を提案してくれましたが、やっぱり軽自動車を購入しました。それも、祖父が勧めてくれたピンク色です♪
「軽自動車って最高! 小回りが利くし駐車スペースには困らない、燃費も良いし税金も安い!」
浮いたお金で祖母にごちそうしようと、海沿いのドライブへ誘うつもりです。
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見た目で来店者の貧富を決め付け、対応を変える人なんて、信用できないですよね。一方で、納得の上で気に入った軽自動車を購入できてよかったですね。これで祖母孝行もたっぷりできるのではないでしょうか。








