数日後…
数日後、「お金、用意できました?」と再訪してきたリナさん。「私は天涯孤独。寂しいよ」と言います。私はふびんに思い、「それなら、お前さんの結婚式に私が出てやろう!」と提案しました。「300万は用意できないから手作りの結婚式をしよう! それなら手伝える」と続けると、「け、結構です!」と慌てて帰ってしまったのです。
それを見ていた孫娘は、「いっそ彼女を家族みたいに受け入れよう!」と名案を思い付いた様子です。
さらに数日後、またも訪ねて来たリナさんは「結婚が破談になったから、引っ越し費用を出してほしい」と主張。私は、孫のアイデアを受けて妻と決めていた通り、彼女を本当の家族のように迎えたのです。「心配は無用。うちに泊まれ。ここなら家賃も光熱費も不要でおいしいごはんも食べられる」「そうよリナさん、夕飯できたから食べていきなさい」
初めは渋っていたリナさんも、一緒に食卓を囲むとはにかんだ笑顔に。妻の手料理にはまったのか孫と気が合ったのか、次の日から一緒に買い物に出かけたり料理を習ったりと1週間滞在。私は、心を許してくれたようでうれしくなりました。
裏で手を引いていたのは?
ところが、1本の電話を受けたリナさんは突然、「甘えてすみません。帰ります」と言いだし、わが家を飛び出したのです。私と孫とが心配で後を追うと、1軒のアパートにたどり着きました。
すると中から、「まだじいさんから金を取れないの? この無能! それなら夜の仕事をして親孝行しろ!」と怒鳴る女性の声が聞こえてきたのです。
私が何のことやらわからずにいると、「それが母親の言うことか!」と孫が飛び込んでいきました。「私は全部気が付いていた。この詐欺師! 娘を使って善良なおじいちゃんからお金を巻き上げようだなんて!」
そうなのです、どうやらリナさんの実母=私の息子を裏切った元嫁は存命だったのです。








