中年男性の正体とは?
「実は私、前オーナーが40年前にパリ修行していたときの同僚です。これは2人で考えたケーキですよ」と言う中年男性。「パティシエとしてパリに残った私ですが、友情は忘れていません。娘さんが継いだ店が窮状にあると知り、素性を隠してお節介をしたくなりまして……」
アオキさんは仰天。目の前に、パリの有名店に勤めていた伝説のパティシエがいるのですから。そして、彼の素晴らしいケーキを食べて涙を浮かべました。
「私は、自分の存在を誇示するあまり、過信して高慢になっていました。お客様の喜ぶ顔を見たいと菓子職人になったのに……。今まで申し訳ありません」と低頭し、改心すると約束してくれたのです。
その後、父の親友にゼロからの指導を願い出たアオキさん。辞めた職人さんたちにも謝罪して回りました。おかげで皆は復職し、店も昔のように繁盛するように。お客様を幸せにするケーキをスタッフ全員でお届けできるよう、私もオーナーとして今以上にまい進したいと思います。
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一時期は自分を見失ってしまったというベテラン菓子職人。父の同僚だった伝説のパティシエのケーキを味わって改心できたそうです。お店が経営難に陥るなど大変な期間もあったとはいえ、すてきなエピソードですね。人の心を動かすそのケーキ、ぜひ食べてみたいものです。








