2代目社長の末路
実はこの契約書、母の忠告でキャンセル時の注意書きもしっかり入れてあったのです。ちゃんと確認もせずに契約書にサインしたのは彼のほうです。
「これはきちんとした契約書で、あなたの署名があります。弊社は弁護士を雇ってもいいんですよ?」と母が言うと、ぐうの音も出ない2代目社長はすごすごと帰っていきました。
その後、この建設案件は2社目の下請け会社との間でもとん挫。母は業界内でも有名なベテラン社員だったため、2代目の悪評も一気に拡散。同僚や取引先、クライアントからの不満も募り、最終的に彼は解雇されました。当初の予定通り副社長が社長に就任し、会社は何とか再建を図っているようです。
わが社も、無理難題をふっかけてくる元請けがなくなり、気持ちよく取引ができる方々と新たな案件に取り組んでいます。頼れる母のアドバイスを受けつつ、私も実直にキャリアを積みたいと思っています。
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もともと「難あり」だった2代目社長。未遂とはいえ横領は犯罪ですよね。建設業のような巨額の費用と大勢の人員が関わるプロジェクトを任せられる人ではありません。当然ですが、キャンセル時の注意書きを契約書に盛り込んでおいてよかったです。さすが経験豊かなベテラン母ですね。








