堪忍袋の緒が切れた!
それでも同期に励まされ、何とか頑張っていたある日。私は例のごとくMさんに注意を受けました。「昨日の決算書類に間違いがあったわよ! どうせアナタがやったんでしょ?」
ところがそれは、私が担当したものではなかったのです。「私ではありません」と答えるとお局は激高。「ウソをつく気? アナタみたいな無能社員はわが社には不要!」と聞く耳を持ちません。
どんなに小さなことでも、自分のミスならまだ受け入れられます。しかし今度はもう限界。私は無関係なのですから。怒りで下を向き、唇をかみしめていると……。
「無言ということは、やっぱりアンタの責任ね。私みたいなデキる上司が気付いてよかったじゃない。早く退職したら?」と高らかに笑うMさん。私はついに堪忍袋の緒が切れるのを感じました。
「もういいです。私も腹が決まりました。ご指示通り、辞めさせていただきます」。そう言うと真っすぐデスクに戻り、荷物をまとめました。その間に私は家に連絡をし、お迎えの依頼をしたのです。
高級車で登場!?
私は内心、この高飛車女に仕返しをしようと決心していたのですが、何も知らない彼女は「仕事ができない邪魔者はどんどん排除すべき」と嫌みを言い続けています。
そのときです。他の社員たちが窓の外を見て、「何あれ?」「高級車が!」とざわつき始めました。もちろん目ざといお局が、見逃すはずがありません。
荷物をまとめた私が「お世話になりました」と頭を下げたのも無視。仕方なく、ひとりで会社の玄関に向かっていると、後ろからMさんがものすごい勢いで疾走してきました。
「この前合コンで連絡先を交換した相手かしら」
先を歩いていた私が「そんなわけあるか」とあきれていると、「無能な退職者はどきなさい! 」と突き飛ばされてしまいました。








