あろうことか夫まで
お酌地獄から逃れて義母を手伝いに台所に来た私。ところが、居間から叔父が不平を言う声が聞こえてきました。「お前の嫁は不愛想だな。服装も暗くてしゃれっ気もねぇ。あれのお酌じゃ酒がまずいぜ」
な、何それ!? 私は血管がブチ切れそうでした。法事だから喪服だっただけですし、お酌だってイヤイヤながら笑顔を絶やさず頑張っていたのに……。しかもあろうことか夫まで、「たしかにあいつは地味だね」などと、叔父に同調し出したのです! 私が怒りで震えていると、夫は続けて言いました。
「大企業の社長令嬢だから結婚したのにさ、ケチなんだよ! 俺の親族にも仕送りさえしない。自分は専業主婦のくせに、稼いでいる俺に向かって金のことをうるさく言うし……」
私は怒り心頭です。義実家で親族もいる中、我慢できずに夫の前に立ちはだかりました。「そんなふうに思っていたんだ……! 私に仕事を辞めて家にいてって言ったのはあんたでしょ! それにお金だって、私の貯金を当てにしているのはそっちじゃない!」
義母が怒りの鉄つい!
私の剣幕に青ざめていた夫は、開き直ったのか逆ギレ。「お前こそ、親戚の前でおとなしくしていられないのかよ!」。さらに、叔父まで私に「あんた金持ちなんだろ? ケチケチするな」などと言う始末。とそのとき、義母が大声で一喝したのです。
「どの口が言うの? 働きもせず、おい夫婦のお金を当てにしているくせに!」。さらに義母は続けました。「あんたもよ! こんなにすてきな奥さんになんてことを……。お嫁さんを見下げる発言をするなんて言語道断、恥を知りなさい!」
叔父はこの状況にしどろもどろ。すると、その場で親戚の1人が叔父に詰問しました。「お前、あちこちの知り合いだけじゃなく、おいっ子にまで無心してパチンコをしていたのか?」
そう、以前から親戚一同がまゆをひそめる存在だった叔父。義母はそれでも、息子がお金を渡すのを見ぬふりしていたのですが、結婚後は私のお金を頼るようになったためずっと心配していたのだとか。
「いや、それは違う……」と焦って言い訳を始めた叔父でしたが、義母は、今後一切関わりたくないと絶縁宣言。夫にも頭を冷やすよう言い渡して外に出し、法事は解散となりました。








