結婚式当日
そうして私たちの結婚式当日。なんと、式の真っ最中に何度も着信が! スマホの画面を見ると、義妹からの電話でした。
「あんた今どこ? こっちはずっと式場の控室よ! ところであんたのウェディングドレス、ぐちゃぐちゃよ。あんまり待たされるから、うっかり手が滑って汚しちゃった。これじゃ着られないわね」
私は目が点。「え? ドレスならもう着ているし、なんなら式もさっき無事に終わりましたよ?」と言うと、「は? 私たちはあんたの結婚式が始まるのを待っているのよ!」と怒鳴る義妹。
私は隣にいるタキシード姿のRと顔を合わせて、「私たち、2人だけでグアム挙式中ですが」と伝えました。
「はぁぁぁ!? じゃああの招待状は……?」
スピーカーから丸聞こえ
そのとき、義弟の悲痛な声がスマホのスピーカーから聞こえてきました。「こ、これは何だ? 真っ白のドレスがコーヒーまみれじゃないか! 君のために準備したのに……」
「私のため? 何それ、あの女のドレスでしょ?」と、義妹は金切り声です。
「違う! 君に結婚式をサプライズプレゼントするつもりだったんだ! まさか、お義姉さんのだと思ってわざとコーヒーを……」
「だったら何? こっちは、あいつらが見せつけるように招待してきた式に来てやって……。元はと言えば、挙式資金もない甲斐性なしのあんたのせいよ!」
どうやら、義妹は私のドレスだと思って故意に汚したらしく……。しかしそれは、義妹のためのドレスだったのです。
するとさらに、奥から聞き覚えのある男性の声が聞こえてきました。「Rさんの妹さん。失礼しますよ。私はこのホテルの責任者です」








