13年後に明らかになる父親としての評価
あれから13年が過ぎ、最近近くに引っ越してきた親子が、先日家の前の路地で自転車の練習をしていました。子どもを励ます若いパパの声を聞いて私が窓から外を見ていると、夫が「やってる、やってる。俺も娘に自転車に乗れるようにしてやったなぁ」としみじみ語り始めたのです。
私は「えっ?」と心の中で叫び、眉をひそめました。すると、19歳になった娘が後ろで聞いていて、口を挟んできました。「私が自転車に乗れるようになったのはお父さんのおかげじゃない」と……。
自分を過大評価する傾向のある夫は、13年前の事実を自分に都合よく塗り替えて、美しい思い出に変えていたようでしたが、娘の冷ややかなひと言で一気にあの日に引き戻されたようです。父親に信頼感が持てず、最近は父と口をきかなくなった娘が思わず放った言葉に、夫はバツが悪くなったようにそそくさとその場を立ち去ったのでした。
どんなに夫が自分の思い出を変えても、娘の記憶の中には、肝心なところで面倒がって自分を置き去りにし、友だちのパパに任せた格好悪い父親の姿が刻み込まれているのでした。
まとめ
Sちゃんの両親は共働きですが、その後、妹と弟が生まれて4人きょうだいになりました。一番上と下の子は10歳以上年が離れていますが、Sちゃんパパは相変わらず休日になると子どもたちの相手をひとりでしています。Sちゃん家では当たり前でも、わが家では結局かなわなかった父子関係。父と口をきかなくなった娘と、父親として残念すぎる夫を見ながら、あのとき私はほかにどう立ち回ることができただろう? と、ため息をつくしかない今日このごろです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:あらた繭子/50代女性。1999年生まれの息子と2005年生まれの娘をもつフリーライター。長年にわたる無茶な仕事ぶりがたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。目下の癒やしは休日のガーデニングと深夜のKPOP動画視聴。
イラスト/エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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