

体調がいい時期が続くようになった母は仕事に復帰しましたが、ある日倒れてしまいます。
そして、骨髄への転移を告げられ、長期入院が決まりました。
それでも、悪いところを治療すれば母は良くなると、兄も私も信じていました。
そんなある日、おいしい卵焼きが焼けるようになったと母に報告し、次の日に作って病院に届けると約束をします。
それなのに、友だちとの遊びに夢中になってしまい、卵焼きを持っていくのは翌日でいいかなと。
父は激怒しました。
お母さん、めちゃくちゃ楽しみにしていたんだぞ。連絡もなしに約束を破ったのか!?
お前らはもうお母さんのところに行くな!
兄は、卵焼きを持って走り出しました。でも、私は動けなかった。
どうして兄に続けなかったんだろう。
あのとき卵焼きを届けに行かなかったことを、今でも後悔しています。
お母さんを悲しませてしまったことを、今でも後悔しています。
それから3カ月ほどたって、母が退院してきました。
これからきっとどんどんよくなるね! 頑張ろうね、お母さん!
でもこのとき、母の余命はわかっていたそうです。
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子どもにとっては友だちと遊ぶ時間も大切ですし、明日でもいいかなと思ってしまうのも無理はないですよね。楽しみにして気持ちを知っていた父としては、気持ちを抑えられなかったのかもしれません。
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監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。
2013年より神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や更年期を中心に女性のヘルスケア領域に長く従事。2025年9月には、恵比寿に婦人科・美容皮膚科Takushi clinicを開業。更年期ドックでの女性特有の健康評価から治療までを、経験豊富な産婦人科女医がワンストップで提供。心身の不調が特徴な更年期の揺らぎ世代を対象に、“女性医療コーチング”という新スタイルで全人的なサポートをおこなっている。また、Instagram(@takumina _clinic)や、podcast「女性と更年期の話」、YouTubeチャンネル「8時だヨ 更年期全員集合」などを通じ、幅広く情報発信をおこなっている。








