
亡くなった後の母は笑顔でした。
闘病中、私の中で母がつらそうにしていた記憶がありません。
でも、乳がん、肺がん、骨転移。闘病中、苦しくないわけがありません。
お母さんは、ずっと耐えていたんだな……。
通夜にはたくさんの人が訪れてくれました。
兄と私は、現実を受け止めたくなくマンガを読んだりして過ごしました。
悲しいとか寂しいとか、そういう感情はこのときにはあまりなかったのです。
でも、母の冷たい顔、冷たい手。温もりがなくなった母の体をなで、母がこの世からいなくなったことを少しずつ実感していきました。
もう、あのころのお母さんは戻ってこない……。
ゆっくりゆっくり、母の死が現実になっていきました。
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母の死を受け入れるのは並大抵のことではないでしょう。それでも、冷たくなった母の体に触れると、あのころの母が戻ってこないことを悟るペ子さん。11歳のペ子さんが受け止めるには、とても重たい現実ですね……。
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