夫に裁きを!
その夜、私と娘はソファに並び、遅くに帰宅した夫に詰問したのです。「あなた、不倫しているのね」。
夫は仰天。目を白黒させたかと思うと、急に挙動不審になり、言い訳を並べ始めました。
「ムダよ、証拠はそろっているもの」
「この間、パパが真夜中にこっそり浮気相手と電話していたのを聞いたの。パパはママの財産を浮気相手と使い込むつもりだったよね。10年間、連れ子の私を育ててくれた人に、ひど過ぎる。成人式のお金もうちの生活費も、全部ママが出していたんだよ……。外で女を作って散財して、あんたなんて父親じゃない!」
「あなたの娘は、あなたと違って人の恩をあだで返すようなことはしない。私が金づるにされるのを黙って見ていられなくて、自分が悪者になってまで縁を切り、私を守ろうとしてくれたのよ」
こうして夫は、私と娘に見放され、当てにしていたお金の出どころがなくなって浮気相手とも喧嘩別れに。その後は仕事以外、引きこもり生活をしているそうです。一方の私は、元夫と浮気相手から受け取った慰謝料を運用しつつ、娘との同居生活を楽しんでいます。家族の裏切りに一緒に立ち向かい、乗り越えたことで、本当の母娘以上に強い絆で結ばれたと思っています。
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突然「出て行って」とは、恩知らずの継娘かと思いきや、実は育ての母を守るためのやさしいウソでした。そのウソを見破って娘を信じた母親もすてきですね。血のつながりがなくても、2人が素晴らしい信頼関係を築いてきたことがわかるのではないでしょうか。








