
顔面の左右どちらかにいきなり生じる、頭痛とは違う鋭い痛み。鎮痛剤を服用しても治らない場合は「三叉神経痛(さんさしんけいつう)」が疑われます。症状や原因、治療法について、耳鼻咽喉科医の高島雅之先生に聞きました。
監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係 鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。
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三叉神経痛とは?

「三叉神経」とは主に顔の感覚を脳に伝える神経です。「三叉」とあるように、額~目の上、目の下~上唇、下唇~顎に分かれていて、この神経のどこかに痛みが生じることを「三叉神経痛」といいます。
特徴は「一方だけ」「触るとチクチク」「頭痛薬が効かない」
三叉神経は眼神経、上顎神経、下顎神経に枝分かれしている神経なので、ひと口に「三叉神経痛」といっても痛みの出る場所は異なります。左右どちらか、というケースがほとんどですし、歯肉に出る人は虫歯と勘違いすることもあるようです。
いわゆる頭痛とは異なり、まち針で刺されるような「チクチク」「ツンツン」とした痛みが特徴です。患部の辺りを触るとより痛みを感じるので、洗顔やひげそり、歯磨きなどで痛みが誘発されることもあります。
三叉神経痛は一般的には脳血管が神経を圧迫するのが原因だといわれます。そのため痛みはいきなり生じ、鎮痛剤(ロキソニン、バファリン、カロナールなど)が効きません。これらを飲んでも良くならないのも「三叉神経痛」を疑うきっかけになります。
痛みの程度は個人差がありますが、「何となくずっとチクチクした痛みが続く」と訴える患者さんが多いです。三叉神経痛は私自身もかかったことがありますが、急に強い痛みがくる、というよりは「何だか片側が痛いな、痛みが取れないな」といった違和感がありました。

【こんなときは三叉神経痛かも】
・突然チクチク、ツンツンするような鋭い痛みが顔に生じる
・鎮痛剤(ロキソニン、バファリン、カロナールなど)を飲んでも治らない
・左右のどちらかが痛い
・患部を触ると痛みをはっきり感じる








