暴言の極み!
それから数週間後。風の便りで、B美のカフェも開店したと聞きました。すると予期せぬ出来事が。何とうちの娘が、学校でB美の娘さんからお母さんのカフェに遊びに来てと招待されてしまったのです。
あれ以来付き合いのなかったB美のところに行くのは気乗りしませんでしたが、子どもたちの交友関係は別だ、と覚悟を決めた私。娘と一緒にB美の店へ向かいました。
そのカフェは、めちゃくちゃゴージャスでした。外観もインテリアも華美すぎて、個人的には引いてしまうくらい。ところが次の瞬間、私を見つけたB美がツカツカと近づいてきて……。
「何をしに来たの!? 今日もボロい格好で……。うちは、超高級カフェなの! ダサ女は入店禁止。さっさと帰って!」と、私の肩をグイッとドアのほうへ押したのです。
「向かいのA子の店にでも行けば? そっちのほうがお似合いよ!」と叫ぶB美に、私は答えました。「そうね。ちょうどA子さんのお店にも顔を出すつもりだったから、そうするわ。お邪魔しました」
娘を連れて店を出ようとしたそのとき。思ってもいなかった展開が待っていたのです。
出た、手のひら返し!
それまでじっと黙っていたB美の夫が、覚悟を決めた表情で口を開きました。
「あの、前から思っていたのですが。もしかしてあなたは、あの有名なパティシエさんですか? イタリアで活躍されていたんですよね?」
そう。B美の夫は、私の経歴をネット記事などで知ったそうです。彼がB美に、いくつかの記事を見せると、初めは疑っていたB美もようやく事実を悟った様子。
「やだぁ~。それならそうと言ってよ! せっかくだから、うちの店で働いてちょうだい♪」と手のひら返しでコロッと作り笑いをしました。
「私、A子さんのカフェで働くことが決まったので。こちらでは働けません」と冷たく言うと、B美は逆ギレしたのです。
「あんな貧乏くさいA子のところで一流パティシエが働くなんてダメ! 倍の給料を出すから、こっちに来なさいよ!」








