泣きつかれたけれど…
すると息子は泣きついてきました。「実は、元嫁との間に子どもがいてさ。デキ婚だったんだ……」
なるほど、実家に戻って、私に子どもの面倒を私に丸投げするつもりだったようです。
「実の孫じゃん。孫がいたら楽しくなるだろ? 母さんのボケ防止にもつながるかもよ?」などと、この期に及んで悪びれもせずに口にする息子に、私の決意は固まりました。
「余計なお世話。私は父さんの介護で腰を痛めて、小さい孫の育児やあんたの分の家事をこなす余裕はないよ。父さんの遺産や私の年金が目当てならそれもムダ。闘病と介護でほとんど残っていないし、薄情な元息子には頼れなさそうだから、自分の老後に取っておくわ。ひとりで何とかしなさい。親が子を育てるのは当然の義務なんでしょ」
その後、息子は行政に相談に行き、子どもを里子に出すことに。自分で育てられない後悔と、親を大切にできなかった後悔の2つを背負ったのです。
その後、折に触れて謝罪の手紙が来るようになりました。すぐに許せば甘やかすことになると思い、まだ返事はしていません。このことを胸に息子が改心し、孫を引き取れるようになったら、再会の場を設けたいと心を鬼にして遠くから見守っています。
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親不孝者で無責任な息子は、大きな後悔を2つ抱える結末に。しかしまだやり直す余地はあるのかもしれません。これからしっかり心を入れ替えて、いつか和解できるといいですね。








