わずか数週間後に
ところがわずか数週間後。娘がひとり、本当に泣きながらこの家に戻って来たのです。聞けば、母親が生活費をホストクラブで使い果たし、膨大な額の借金を背負ったのだとか。さらには娘に受験と高校進学を諦めさせ、働きに出ろと強制しようとしたというのです。
これにはぼうぜん。私は正式に彼女と離婚し、娘を引き取ることを宣言しました。
「でもあんた、老い先短い病人なんでしょ? だから娘を引き取って、あちこちでバイトをさせる予定なのに」という元妻。是が非でも娘を働かせて借金返済に充てようという魂胆のようです。私はこれで最後と冷たく伝えました。
「ああ、それな。実はその後の詳しい検査でわかったことがあって。病気だけどまだ初期段階で、投薬で治療可能。仕事にも支障は出ない。会社に事情を話したら理解を示してくれて、昇格も予定通りだよ」
真実を知った妻はわめいていましたが、後の祭りです。復縁する気などこちらには皆無。これからは父娘で力を合わせて、仕事も闘病も受験も日々の生活も、一歩一歩実直に歩んでいこうと思います。
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年収アップの話で浮かれた挙句、病気とわかった夫への思いやりも愛情もない妻の言動には、深く傷ついたのではないでしょうか。これからは娘と二人三脚で幸せになってほしいですね。








