倉庫の奥には…
私が改めて倉庫の奥を確認すると、なんとそこには生活スペースが広がっていました。
「DIYに熱中しているって、私には倉庫に入らせないようにしていたくせに……。手前からは見えない奥に、こんな生活スペースが? エアコンまでついている……。ってことは夏からこの女を住まわせていたわけ?」
私は怒りを通り越してあきれるばかりでした。夏からということは、結婚&引っ越しして数カ月しかたっていないころです。
「君は、新婚のくせに庭に浮気相手をかこっていたってわけだね。妹をバカにするのもいいかげんにしろ!」
兄が激高したとき、それまでずっとすましていた女性がようやく口を開きました。
「新婚ってよく言うわ。私、彼から『早いうちに嫁とは離婚する』って言われていたんだから」
これって修羅場?
「すごい鬼嫁で高圧的な態度だから、慰謝料を請求して離婚するって聞いていたのよ。だからキャバクラも辞めて、生活費がないから倉庫で我慢して待っていたのに……」
私はブチ切れて夫に向き直りました。「そういうこと。お望みなら、こっちから離婚してやるわよ」
夫はしどろもどろで「ちょっと待って……」と私にすがろうとしましたが、無駄です。私はその手を振り払い、決意を固めました。
「こんな屈辱、ある? さっさと別れましょう。未練も何もないわ。証拠も証人もそろっている。こっちこそ慰謝料をたっぷり請求させてもらうから!」








