決戦の日!
この日、私たちは予定通り義実家へ向かいました。
「ごはんを作ったわよ。ほら召し上がれ」と、満面の笑みの義母。私は、キッチンから料理を運ぶのを手伝いつつ、そっと様子を観察していました。そして見てしまったのです。私の小皿にだけ、何か細工をしている瞬間を!
私は夫と娘に目配せ。2人も私に取り分けられた料理を見て、違和感に気が付いたようです。
「いえ、お義母さんの料理は結構です」。私は、車から鍋を持って戻ってきました。「今回は私が料理をお持ちしました! カレーですよ」
何も知らない義父は、「カレーか、いいな! おいしそうなにおいだ」とにっこり。それを聞いた義母は、顔色を変えて叫びました。「私の作った料理があるのに!? こんなの嫌がらせじゃない、なんて嫁なの!」
すると夫が義母をキッとにらんで言いました。「じゃあさ、母さんが取り分けたこの料理、今ここで食べてみてくれよ」
泣いて告白
私は自分に配られたお皿を持ち上げて皆に見せました。「よく見てください。塩が山盛りで、まだ溶け切っていません……」
義父はびっくり。「本当だ。1人分だけ細工したってことか? なんでそんなことを……」
「ごめんなさい! 息子が私の料理より嫁の料理のほうがおいしいって言うもんだから、つい悔しくて……。一度やったら引っ込みがつかなかったの」と義母は泣き出しました。
夫は心を込めて伝えました。「母さん、俺は2人の料理を比べたつもりなんてない。皆、いつも家族のためにおいしいものを作ってくれる2人には本当に感謝しているんだから」
「そうですよお義母さん。私だって、お義母さんのおいしい料理をいただきたいです。当てつけにカレーを作ってきて、こちらもすみませんでした」
「私が悪かったわ……!」と義母は涙声で謝罪をしながら、その場に土下座したのです。








