私が夫にできる精いっぱいの腹いせ
その後も、しょんぼり顔の夫を視界に入れないようにしながら、ひたすら車の掃除に力を入れていた私。本当に心の底から腹が立っていて、自分でもその怒りを鎮めるのにどうしようもなくなっていたほどです。「飲み過ぎないようにしないとね!」とこれまで何度も注意し、そのたび夫も反省し、それを信じてやってきたのに、一瞬で裏切られたような気持ちになっていました。
そして怒りが収まらず、何か夫に仕返しがしたいという思いに駆られた私は、2人の幸せの証、絆でもある結婚指輪を、夫がお風呂に入って外しているときに隠すことにしたのです。酔っていたのでそのときは夫も気付いていませんでしたが、翌日になって「あれ?あれ?」と探し回っていました。私をまた怒らせると思ったのか「指輪がない」と言えず、焦っている夫。その様子を私は無言のまま、心の中であざ笑いながら見ていました。
大事にしていた車に吐かれたことがショックだったのはたしかですが、「自分の体を大切にすることが私を大切にすること」だと自覚していない夫に、私の気持ちをぶつけないと気が済まなかったのです。
指輪をなくし、ダメージを負っている夫を見ているうちに私の怒りも落ち着き、その夜「反省しろよ」と思いながら、指輪はしれっと夫の枕元に置いて返しました。
まとめ
このことを機に、晩酌でのお酒の量を減らす約束をした夫。友人や同僚に飲み会に誘われても、私の顔色を伺って参加を控えるようになりました。新婚だった私たち夫婦の主導権は、完全に私が握ることとなったのです。
6年たった今、私はまだその車に乗っています。汚い話ですが、後部座席の窓の隙間をよく見ると、取り切れなかった汚れが少し残っていて、深夜の駐車場での事件を思い出させます。今となっては懐かしく、良くも悪くも新婚当初の初々しい気持ちに戻れるようになりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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