ドレスに美容室ネイルにエステ!暴走する若作り
私はパーティーのことを知らされたその日から、1カ月間自分磨きと称して若作りを始めました。新しいドレスを新調して、美容室、ネイルサロンに行き、「最近、お肌の衰えも感じるし……。エステも行ったほうがいいわよね」とエステにも通いました。
夫も私がずっと例のスポーツ選手に憧れていたことを知っていたので、最初のうちは「そんなにはしゃいで……。お母さんがキレイになったところで向こうは気にしないぞ」と笑っていましたが、毎日化粧品の買い物やら美容室やらエステやらに行くのを見て、さすがに「ちょっとお金を使いすぎじゃないか? 生活費は大丈夫か?」と真顔で心配されるようになりました。
しかし私は「こんな機会なんてもうないんだから、貯金を切り崩してでもきれいになるわ!」と、ついに痩身エステにも通うことに。あんなに憧れていた選手に会えるんだからこれくらいの価値はあると信じ、気が付けばかけた総額は50万円ほどになっていました。
元スポーツ選手と対面!しかしまさかの発言で地獄へ
いよいよパーティー当日。夫と娘と会場に着くと、まだ人がまばらでした。そのとき夫が「あの人じゃないかな。A選手」と教えてくれました。「えっ!」振り向くと、そこには憧れだった元スポーツ選手の昔と少しも変わらないカッコいい姿と、隣にはキレイな奥さまらしき人も。「わ~! どうしよう! 絶対にあの人だ!」私は緊張と恥ずかしさでその場から動けなくなりました。すると娘が「お母さん、人が少ない今がチャンスだよ!」と言い、私は夫と娘に手を引かれて元スポーツ選手のもとへ。
夫が「Aさんですよね? 初めまして。彼女(私)、A選手の大ファンで、今日は会えるのを楽しみにして来たんですよ」と紹介してくれました。すると彼はにっこりと微笑んで「こんにちは。ありがとうございます。いや~、きれいなお母さまですね。奥さまかと思いました」と言ったのです。
ん?? 今のは……? すると隣の奥さまが「やだも~! すみませ~ん! この人すぐ冗談言うんです~」と慌てて言いました。元スポーツ選手は「あ、あぁ。そうです。冗談です。奥さま…… ですよね」とオドオド。
そうです。私はなんと、夫の母親に間違われたのです。たしかに私は夫より8つ年上ですが、お母さんって……。50万円かけたのに……。私の心は一気に地獄に突き落とされて放心状態。夫が「A選手のブラックジョークだったな。紹介したときに妻と言っておけばよかったな」とフォローしてくれましたが、私は涙をこらえるのに必死でした。
まとめ
家に着くと夫は「このパーティーのお陰でお母さんめちゃくちゃキレイになったよな!」と褒めてくれました。娘も「うん、お母さんすっごくキレイになった。前のお母さん、枯れてたもん」と。たしかに私は長年専業主婦で趣味もなく、女としての魅力などまったくありませんでした。夫の母親に間違われたけれど、お世辞でも「キレイ」という言葉を言ってもらえたのは何年ぶりでしょう。50万円も無駄ではなかった! と思うことにしました。
そして、初恋のようにルンルンはしゃいで若作りした結果、家族の温かさを感じることができました。今度は夫の年下妻に間違われるくらい、自分磨きと言う名の若作りを引き続き頑張っていこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
マンガ/☆まかりな☆かな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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