
私の母は、自分の価値観と世界を大事にする人です。それ自体はとても良いことです。しかし問題は、自分が興味のあること以外はすべて「くだらない」と評価を下し、否定してしまいがちなところなのです。
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機械なんて「くだらない!」
私が学生時代だった20年くらい前は、少しずつパソコン、そしてインターネットが一般家庭にも普及し始めてきた時代でした。私は先進的なそれらに強く興味を抱き、独学で少しずつ学んでいました。
一方で、それらにまったく興味のない母は「そんなもの、くだらない!」とバッサリ。少しでも知ろうとする気持ちは、一切ないようでした。なんと現在でも、必要最低限のことすら学ぶ気がありません。
情報通信業に就いた私の仕事内容についても、説明したところでうまくイメージが湧かないらしく「よくわからない、怪しい仕事」だと思っています。
母の「くだらなくない」時間
このように母は、ほかの人が興味を持っていたり、好きであったりすることでも「くだらない」「怪しい」という評価をしてしまいます。そのためか、娘の私から見ても、友人と呼べる人はほとんどいないように思えます。
だからといって母が寂しい人かといえばまったくそうではありません。母は、自分の興味があることを学ぶことが何よりも大好きで、それらについては非常に博識です。例えば歴史や学問の話であれば、とても得られるものが多く、楽しく話をしてくれます。
床から天井までつながる建て付けの本棚に囲まれて、本を読みながら膝の上の猫をなでて過ごす時間が、母にとってはおそらく何物にも代えがたい幸せなのではないかと思っています。








